検索窓
今日:40 hit、昨日:5 hit、合計:34,506 hit

赤司7 ページ9

赤司side

生徒会の仕事もなくただ家路に着くだけだが

彼女の所へ顔を出したい気持ちが湧き上がった

美術部を覗くと彼女1人だけ絵に向き合っていた

彼女の肩を優しく叩いた

何処となく嬉しそうな顔をしてくれている

気のせいじゃないといいんだが//

昇級テストの話をすると彼女の目が輝いた

幼馴染も受けるんだよな?

3軍から1軍に上ってこれるかは分からないが

2軍には上がれるかもしれないな

…大…君?

幼馴染とは違う名前だ

…青峰の事…か

随分親しげに呼んでるようだ

 ズキっ

胸の奥が痛みだした

…青峰の性格だ

分け隔てなく距離の縮め方が早いだけだ

特別なんかでは…ない筈だ

少しでも君と多くの時間を過ごしたい

彼らと帰りが別々なら今日の時間は俺が貰う

彼女の描いてる絵を覗かせて貰った

全てが俺の好みだ

色使い、構図、描き方

自分自身にも欲しい程に

図々しい願いだが頼んでみた

モチーフは何でもいい

君の絵が欲しいんだ

承諾してくれた笑顔を見て心がまた満たされた

柄にもなく心待ちしてる自分が居る

下校の時間まで桜の枝の絵をずっと見ていた

この桜の枝が君と出逢わせてくれた

この絵を見るとあの時の事を鮮明に思い出す

いつまでも…見ていられる

下校時間になり声をかけると返事が早い

もしかして…俺が居たから集中出来なかったのか?

強く否定をしてくれたという事は迷惑はかけなかったようだ

一緒に帰る時はいつも自宅を聞かれる

家の方向はどこだろうと関係ないんだ

君ともっと一緒に居られて話せるならば

俺は…どこへでも行く

彼女の目を真っ直ぐ見つめ伝えると

夕日のせいか彼女の顔が赤かった

俺の言葉が少しでも彼女を赤くしていると願いたい

こうやって長く彼女と歩くのは初めてだ

明日の昇級テストを受ける幼馴染の話でも聞こう

ふーん…テツ…という名前なのか

彼の話をする君の目はやはり特別な眼差しだ

彼女自身も理解してるだろうが俺に出来る事はない

そうだよな君がそんな小細工考える筈がない

個人的な意見を言うと今帝光バスケ部に

欲しいのは【変化】

試合の流れを変えたい時重宝する6人目

俺の言葉を真剣に聞き考える彼女は

幼馴染を強く強く想っているのだろう

その想いが好意に変わる日がくるかもしれないな…

他愛もない話をしてると彼女の家に着いた

帝光に意外と近い

俺の家?まぁこの辺かもとだけ言おう

きっとあの角を曲がった所に迎えの車がいる

赤司8→←赤司6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
379人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆい(プロフ) - はい! (2021年8月16日 20時) (レス) id: f916b30595 (このIDを非表示/違反報告)
mipon(プロフ) - ゆいさん» いつもコメントありがとうございます!赤司君ストーリーが始まりましたが…まだまだ長くなりそうです。引き続きご愛読よろしくお願いします。 (2021年8月16日 12時) (レス) id: 2e8238bed0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続編ですね!おめでとうございます!これからも応援してます! (2021年8月16日 0時) (レス) id: f916b30595 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ochapy | 作成日時:2021年8月8日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。