北一出身の白鳥沢男子

5球目 ページ6

五｢あー！疲れた！｣

　あの後、監督がやってきて、一人一人自己紹介をした。その後、1年の実力を見るために2対2の試合を行った。もちろん工と僕で組んだチームは全勝した。あの後の、工と言ったら

五｢牛島さん！見ましたか？俺のストレート！これこそ、白鳥沢の次期エースですよね！｣

　と言い出して、止まらなかった。元ヤン先輩.......改め、賢二郎さんの目が怖かったので、直ぐに回収しに行ったが。その時の圧の凄さと言ったら、一生味わいたく無いものだ。

｢学校から寮、遠くね？もう死にそう｣

五｢頑張れって！もう、目の前だよ！｣

　今日の僕の体力の半分はお前の世話に持っていかれましたが！

五｢そういえば、寮の部屋も一緒だよな！よろしく！｣

｢.......は？｣

　嘘だろ。寮くらいは、この騒がしいヤツから離れられると思ってたのに.......。もう、このまま崩れ落ちたい。

五｢さ！寮に着いたら、荷物置いて飯食おうぜ！｣







｢太一さ〜ん。助けてください.......｣

　食堂に着いたら工は牛島さんの方へ行ったため、僕はやっと、工から解放された。

川｢お、海麗！おつかれさん｣

｢僕、工と同じ部屋だったんです。うるさすぎて死んじゃいます。ちょっと太一さんで、充電させて下さい｣

　そう言い、太一さんに寄りかかる。あー。癒される。工もマスコットみたいになればいいのに.......。

天｢あ！太一だけズルい！海麗！俺のところにも来てヨ〜｣

｢天童さ〜ん。僕の周りには天使しか居ないんですね｣

このまま一生動きたくない.......。

白｢何してる.......って海麗か｣

｢なんですか！残念そうな顔しないで下さいよ｣

五｢牛島さん！隣に座ってもいいですか！｣

白｢おい！牛島さんの隣に座ろうなんて、お前には早すぎる！俺が座る！｣

五｢先輩ズルい！俺も座りたいですよ！｣

ああ。騒がしい人達がやってきた。

瀬｢なんか、こっちとあっちで空気感が全然違うな.......｣

山｢俺は静かな方にいくよ｣

大｢俺も〜｣

瀬｢俺も｣

白｢瀬見さん！五色のことどうにかして下さい！｣

瀬｢なんで俺？海麗に頼めよ！｣

　なんか、青春だなぁ。こういうの、憧れてたから、ちょっと嬉しい。

6球目→←4球目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す