北一出身の白鳥沢男子

13球目 ページ14

鷲｢集合｣

｢｢はい！｣｣

僕らが体育館に入ると、監督が集合をかけた。

鷲｢知らせていた通り、今からレギュラーメンバーを発表する｣

　体育館に一気に緊張が走った。自分が選ばれると分かっているものの、僕も緊張してしまう。.......吐きそう。

鷲｢名前を呼ばれた者は、来週からの合宿に参加してもらう｣

　合宿？どこかに行くのか.......。まあ、ちょうどGW入るし、当たり前か。

鷲｢じゃあ、発表していく。牛島、天童、大平、山形、瀬見、白布、川西｣

　ここまでは、いつものメンバーだ。周りの人も、納得している。

｢あとは、1年から、五色、加賀｣

｢｢!?｣｣

　分かる。その気持ち、凄く分かる。なんで、こいつらが？って感じ。ただ、僕らだって、必死に練習した結果なんだ。恨まれてもねぇ。

鷲｢以上、10名だ。後で合宿の詳細を伝えるから、職員室に来てくれ、以上。練習に戻ってくれ｣

｢｢はい｣｣
　
　監督が体育館から出て行った瞬間、レギュラーに選ばれたメンバーが来てくれた。

天｢海麗〜！工〜！おめでと〜！｣

｢天童さん！ありがとうございます！｣

五｢これで、牛島さんを越えられます！｣

白｢あ？まだ、レギュラーに入っただけだろ？｣

五｢エースになります！｣

瀬｢話が通じてねぇな.......｣

｢でも、やっぱり怖いですね。ついていけるか心配です……｣

天｢俺もそうだったから！心配しなくて大丈夫だヨ〜｣

牛｢2人とも、強いから大丈夫だ。監督も、勝ちに必要なやつしか選んでいない。自信をもて｣

｢｢!!!!｣｣

牛島さん?!

山｢やっぱ、エースの一言って違うよね〜｣

大｢言葉の重みっていうかね……｣

レギュラーメンバーが優しくて良かった……。







天｢ｹﾞｯなんで工泣いてんの?!｣

五｢う゛れ゛じ ぐ で｣

｢ちょっと！鼻水垂らすなよ！｣

五｢うじじまざーん｣

白｢そんな顔で牛島さんに近づくな！｣

川｢騒がしいな｣

｢うちの工がすみません｣

14球目→←12球目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す