北一出身の白鳥沢男子

12球目 ページ13

｢レギュラー.......ですか｣

　只今の状況を説明しますと、部活に行こうとしていたら、監督に拉致されました← 目の前に監督。正座をしている僕と工。そろそろ足が痺れてきそうなんだが。

鷲｢そうだ。予め、2人には伝えておきたいと思ってな｣

　なんと、僕と工が念願のレギュラー入りをしたらしい。凄く嬉しいんだが、ちょっと心配でもある。練習についていけるのか.......。

鷲｢なんだ？失敗したらどうしようとか、考えてんのか？｣

｢!!｣

鷲｢問題ねぇよ。今の3年も、2年も躓いて強くなったんだ。お前らもたくさん躓け。それを助けるのが先輩で、仲間だろ？｣

五｢牛島さんも躓いたのか.......！｣

　おい。感動すんの、そこじゃねぇだろ！どこまで、牛島さんと張り合う気だよ.......。

鷲｢あとは、次期エースと、次期ゲスブロッカー。お互いにストッパーが居ないとな｣

　そう言ってニヤリと笑う監督。なるほど。僕は工のお母さんキャラで定着しちゃったのですね。

五｢次期エース!!!!俺、レギュラーでスタメン取れるように頑張ります!!!!｣

　おっと！監督はこれを狙っていたのか？相変わらず笑っている監督。もう、僕嫌だ。帰りたい.......。

鷲｢というわけで、頑張れよ。1年坊主｣

｢はい｣

五｢はい！｣



五｢ふふ〜ん♪エースか〜。かっこいいな〜！｣

　ヤバい。監督が次期エースとか言うから、工がマジで空に昇ってる。

｢工！戻ってこい！お前の居場所は地面だろ！｣

五｢地面にいま〜す！俺は！次期エース！｣

｢おい｣

　もうやだ。速く天童さんと太一さんで癒されたい.......。

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