北一出身の白鳥沢男子

11球目 ページ12

青城との練習試合を終え、体育館に集合した僕達は、先生、コーチを含めたミーティングを行っている。隣で工が今にも寝そうにしているのを止めるのに必死で、なかなか内容が頭に入ってこない。

鷲｢練習試合、お疲れ様。1年をほぼ全員使ったとはいえ、勝つことが出来て良かった。明日からは、IHに向けたメンバーを固定していきたい｣

　そう言うと、監督はチラッと僕達の方を見た。ヤバい。もしかして、工寝てる？

鷲｢もしかしたら、1年坊主がレギュラーに入る可能性もあるかもな.......｣

3年｢!!!!｣

　そういうことでございましたか。.......あの、監督がこっちを見たせいで、3年生からの目線が怖いんですけど。

鷲｢じゃあ、解散｣

｢｢お疲れ様でした!!｣

　はー、疲れた。速く帰って風呂に入りたい.......。ご飯食べたい.......。

天｢海麗ちゃん！おつかれ〜｣

｢！天童さんも、お疲れ様です｣

川｢今日のブロック凄かったな。ナイスタイミングだったよ｣

｢ありがとうございます！｣

　このお2人を見るだけで、疲れなんて飛んでいくよ.......。

白｢五色と海麗は、レギュラー入りできるんじゃね？｣

五｢お！エースに1歩近づいてますか?!ありがとうございます！｣

白｢誰もそんなこと言ってねぇだろ.......｣

五｢これで、牛島さんを超えるエースに!!｣

白｢うるせぇ！ちょっと黙れ！｣

天｢工は疲れるねぇ.......｣

｢そうですよね.......｣

　工のエース自慢に巻き込まれた僕達は、一層疲れた足取りで寮に向かって歩いて行った。

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