私の使命は。3 (ページ9)

今日:15 hit、昨日:15 hit、合計:196,711 hit

伍拾捌ページ9

～澤村side～

花巻「澤村くんも一目惚れとかするんだなあ～」

澤村「人を好きになること自体初めてだけどな。」

菅原「ちょっと待ってよ！！！」

「それじゃあAちゃんへのあの感じは？？完全に好きな子を見る目だったじゃん！」

スガが納得いかないと言わんばかりに話に入り込んでくる。

澤村「あ～なんか、月柱さんと雰囲気似てるんだよな。藤の花の匂いも一緒だし。」

及川「あ！言われてみれば似てるかも！！声とか喋り方とか」

及川が同意し、みんなも「だからか～」と呟く。

及川「じゃあ俺、Aちゃんのこと狙ってもいいの？」

烏野「ダメ！！！」

烏野の３人の大声がお風呂にひびきわたる。

及川「そんなに強く否定しなくてもいいじゃんか～」

東峰「他のやつにやる気もないけど、及川は特に嫌だな。」

及川「旭くん！？」

菅原「及川は何するかわかんねぇべ？」

澤村「Aを他のやつに預ける気はないぞ。」

シーーーン

え？シーン？なんで？？

及川「………ねぇ、あれで自分がAちゃんのこと好きじゃないって思ってんの？」ｺｿｯ

菅原「…そーなんだよ。こっちも大変なんだぞ」ｺｿｯ

何コソコソしてんだ？
上手く聞こえない。

花巻「父親かよ。」

澤村「いや、ツッコミおせーよ笑」

黒尾「でも、Aちゃん可愛いよな～娘みたいな。父性本能くすぐられるわ」

夜久「お前が言うとキモイな。」

みんなが口々にきも～いって言ってる。

黒尾どんまい。

松川「とりあえずまた月柱さんに会えるといいな！」

澤村「ああ。」

会えたら、何を話そう。
俺は月柱さんのことを何も知らない。

沢山聞きたいことがある。

そもそも本当に月柱さんのことが好きなのだろうか。

命を2度助けて貰った人を好きになる。
不思議なことではないと思う。

人を好きになるなんて初めてのことだから、いまいちピンと来ない。