私の使命は。3

漆拾陸 ページ28

〜Aside〜









大地さんと別れたあと、見回りのために隊服に着替え外を歩く。









不死川「よォ、A。好きなやつってどんな奴だァ？」








『わぁ！！！不死川さん！ビックリするじゃないですか！』









気配を消して急に現れた不死川さんをポンポン叩く。









不死川「一緒に見回りしてやろうと思ってな」









意外と優しいんだよなあ。見た目怖いのに…









『ありがとうございます！』







不死川「好きな奴とは進展あったのかァ？」




『告白…されました。』




不死川「良かったじゃねぇか。これでお前も彼氏持ちか。」









『いや、付き合ってはないんです。』




不死川「あ？なんでだよ。」








『私、鬼殺隊だからいつﾀﾋぬか分かりませんし。悲しませちゃうかなって。』









不死川「簡単にはﾀﾋなねえよ。Aも俺らも。勝つのは俺たちだ。」









不死川さんは少し黙って、それから静かに言った。






不死川さんの真っ直ぐな瞳。









『そうですね……』





不死川「だから、Aのしたいことをすべきだ。」




『私の…したいこと。』









明日、私が鬼殺隊の月柱だと知って

大地さんは、バレー部の皆さんは、私を受け入れてくれるだろうか。









もし、受け入れて貰えなくても、私の使命は変わらない。









見回りを終えて部屋に戻るとメッセージが届いていた。








山口忠大地さん、振られてないけど振られたって言ってたよ。なんかあった?









こういう細かい気遣いができる所が忠くんのいい所。






如月A付き合うかどうかは保留にしてもらったの。




山口忠そっか。



如月A気使ってくれてありがとう、忠くん




山口忠ううん。全然だよ。おやすみ。





如月Aおやすみ。









スマホを置いて目を閉じた。

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