私の使命は。3

伍拾 ページ1

姫原「青城の分のドリンク5分で作ってね。」
「遅れたら、烏野の誰かに怪我させるから。」









ありすちゃんに仕事を押し付けられても無視しろって大地さんには言われたけど、烏野の誰かに怪我をさせてしまったら大変なことになる。









青城のみなさんの味の好みも知ってるし、すぐに終わらせてしまおうとメモを見ながら粉を入れていく。









治「なんで2校分のボトルがあるん？」









急に誰かに声をかけられ振り向くと、侑さんの双子の治さんがいた。









『えっと……』









ここで本当のことを話してありすちゃんに知られたら、烏野に危害が加わる可能性がある。









治「これ、青城のやんな？姫原に押し付けられたんか？」









言い訳をしようとしてたのに、いきなり正解を言われてしまう。





答えられずにいると









侑「サム、いじめっ子と2人で何してるん？」









侑さんが体育館からひょこっと顔を出した。









治「ツム、こいつ姫原にいじめられてんねん。」


侑「いや、なわけないやん。」









やっぱ侑さんは信じてくれないか〜と勝手に凹みながら二人に挟まれながら会話を聞いている。









治「だって、青城の分のドリンク作らされてんねんで？」



侑「ほんまや、、、、」









侑さんの声色がかわる。









『あの、皆さんには秘密にしてて貰えませんか？』









たまらず口を開いてしまった。









治「Aはそれでええん？」







『はい。』







治「ほな秘密にする。」









以外にもあっさり了承してくれる治さんに、侑さんが声を荒らげる。









侑「え！ほんまにそれでええん？なんで言わんへんねん！」





治「AにもAの事情があんのやろ。俺らが首突っ込むとこやない。」









治さんが話のわかる人でよかった。









侑「わかった。」









侑さんはまだ納得していない様子だったけど、黙っていてくれるならそれでいい。









侑「練習もどんで。」









2人が体育館に入っていくのを見送り、急いで青城の分のドリンクを作った。

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