『最近、笠松先輩に彼女ができたと聞いたんです…どこぞの女じゃぁぁぁぁ！！！』笠「お前だよ！！！」『……ハッ！私か！』【笠松 幸男】

▽「アブナイ本」 ページ29

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部室を掃除していたある日。





『…まじかよ…』





そういう、アブナイ本を見つけてしまった。

まぁ、男子高校生だから仕方ないとは思うよ？





ただ、見た目から全面に出てるし…なんかマニアックだし。


私が掃除するのに、どうして普通に置いとくかな。

隠しきれてないし。





『みんな、集合！』


全「？？」


『今日、掃除してたらこんなものを見つけちゃったんだよね』





私が取り出した本を見て、皆顔を青くしている。

ただ一人、早川だけは顔にハテナマークを浮かべている。

どんだけ純粋なんだ、コイツは。





『それも、一冊や二冊じゃなく数十冊。こんなものをマネージャーが掃除するかもしれない部室に置いとくなんて、セクハラの一種だと思うの




というわけで、今日の練習４倍ね』


全「えぇ！？」


『やっぱ、チームの結束って大事だと思うから…連帯責任だよ♪』





早川には悪いけど、犯人がたくさんいるから、連帯責任にしないとね。





『これは、燃やしとくから。置いとく方が悪いからねー』


男「いや、でも…」


男「燃やすのはその…」


『今度、教師ものとか出てきたら練習10倍くらいにしちゃいそうだなー私ー』


男「うっ…」





そういうものは家で見やがれコノヤロー。

去年まではこんなのなかったんだけどな。




まぁ、そもそも笠松先輩が女の子苦手だから無理もないか。





『じゃあ、練習頑張ってねー』


全「…はい…」





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