『最近、笠松先輩に彼女ができたと聞いたんです…どこぞの女じゃぁぁぁぁ！！！』笠「お前だよ！！！」『……ハッ！私か！』【笠松 幸男】

▽「海常vs誠凛 2」 ページ18

.





また黒子くんの消えるシュート。





笠「丸見えだぜ」





ただ、その時笠松はバックステップをした。

そして、黒子くんのシュートは外れた。






『笠松先輩ぃぃぃぃ！！！ナイスです！！さすが私の未来の旦那さ…』


笠「うるせぇ！！！」


『すいません！！！』






それから、黒子くんのシュートは防げるようになった。

が、まだ誠凛と海常の点差はひらくばかり。




やっぱり黄瀬くんがいないと…。

でも、そんなこと思っちゃダメだよね。






**






10分間の休憩が与えられた。

その間も黄瀬くんは必死に抗議した。





皆の顔を見ればわかる。

黄瀬くんに出てもらいたがってる。





笠「お前の言い分はわかった。だが、だめだ！」


黄「は！？なんでな…」


笠「うるせぇ！先輩命令だボケ！」






笠松先輩も思ってるはずなのに。

やっぱり、笠松先輩はかっこいい。





皆が出ていった控え室。

休憩時間は残り少ないが、私と笠松先輩はまだ残ってる。





笠「…………」





難しい顔をしてる笠松先輩。





『先輩命令っていいながら、ばりばり悩んでるじゃないですか』


笠「主将として、あぁ言わなきゃだめだろ」


『やっぱり、笠松先輩はかっこいいです！』





勢いに任せて抱きつこうとしたが、

頭を掴まれ、阻止されました。





笠「A、頼みがある」


『なんですか？』





いつになく、真剣な顔の笠松先輩。





笠「俺の顔を殴ってくれ」


『え！？嫌ですよ！』


笠「気合いをいれるためにも、頼む！」





あまりにも真剣な顔だから…。





『わかりました！笠松先輩の頼みなら！』


笠「よし！って…その手はなんだ」


『グーです』


笠「ちょっ、待て！」


『いきますよ！せーの！』






その日、会場にまで悲鳴が聞こえたとか

聞こえてないとか。





.

▽「海常vs誠凛 3」→←▽「海常vs誠凛」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す