『最近、笠松先輩に彼女ができたと聞いたんです…どこぞの女じゃぁぁぁぁ！！！』笠「お前だよ！！！」『……ハッ！私か！』【笠松 幸男】

▽「福田総合vs海常 4」 ページ15

. 黄瀬side .






『皆、お疲れ様！黄瀬くん、足大丈夫？』


黄「ちょっと痛いっス…」





試合中は気にならなかったが、終わってみると激痛が走る。





『だよね。ちょっとそこ座ってね』





テキパキと俺にテーピングを施す先輩。





『良くなるわけじゃないけど、やらないよりはマシだから。何もできなくてごめんね』


黄「何いってんスか！さっき言ってくれたこと、嬉しかったっスよ！」






A先輩は、俺の内面を見てカッコいいと言ってくれた。

外見しか見ない他の子とは違う。




ほんと、笠松先輩の彼女じゃなかったら好きになってたっスよ。





黄「A先輩、絶対優勝しましょうね！」






この人たちと、まだバスケをやっていたい。





『うん！！！』





好きになる前で良かったっス。

少し傷はあるけど、相手が笠松先輩で良かった。





笠「黄瀬、そんな怪我すぐ治しやがれ！」


黄「そんなすぐ治せないっスよ！」


笠「うるせぇ！治せ！シバくぞ！」


黄「無茶っス！」


『笠松先輩、心配してるんだよ♪ツンデレだからね♪』


笠「変なこと言ってんじゃねぇ！シバくぞ！」


『ギャッ！』






笠松先輩には、敵わないっス。

せめて、二人を精一杯応援しよう。






それが俺にできる二人への恩返し。






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