6品目 ページ7
夢を見ていた。
暖かく心地よい澄んだ水の中で
俺は寝ていた。心は穏やかだった。
突如赤黒い手が、何本も伸びてきて
あの、くらい海に引き込まれる。
声を出そうとしても出ない。
…これは俺の犯してきた罪だ。
逃げることは許さないということか。
俺はその手を受け入れ、
海底に沈んで行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『っ…!はっ…』
寝てたのか?泳ぎ疲れてたみたいだ。
とてつもなく悪い夢だったような…
…いや、違うっ!!!!
『ぁあっ…………!』
周りには、水に分解できないほどの血が漂い、
目の前には、傷だらけの人魚達。
明らかに重傷の人も何人かいた。
"また"やってしまったのだ。
クロ「何事ですか!!……っ!これは!」
『ぁ、……多分、俺が…っ彼らを…』
クロ「なんですって!?……とりあえず、動ける人は、重症患者を医務室に運びなさいっ!!早く!!
A君は学園長室に来てもらいます。」
『はい……』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クロ「本当なら、すぐさま魔道警察に引き渡し、退学してもらうほどの案件なのですが、私。優しいので。こんなことを起こしたのも、何かこちらにも理由があると思うんです。…理由、お聞かせ願えますか?」
『…覚えてないんだ。』
クロ「覚えてない?どういうことですか。」
『っ過去にもこういうことがあって…でもその間のことは俺自身何も記憶にないんですよね……。』
クロ「(トラウマ…触れては行けない部分らしいですね。)
…分かりました。とりあえず、2週間の自宅謹慎処分とします。要因はこちらでできるだけつきとめて行きますから、何か思い出したら伝えてください。」
『……分かった。』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
学園長室から自室への帰り道は視線が痛いほどに突き刺さった。その視線は決していいものではなく、恐らく、先程の自分の残虐性極まりない行為に対する恐怖、軽蔑から来るものだろう。
mb「やっぱさ、ルーキーって思ったけど、あれはないわ。"バケモン"じゃん。(ヒソヒソ」
mb2「っ!こっち見た!!ひっ…!ち、近寄るな!!」
『…っ』
俺が何をしたって言うんだ。
この大きなハサミを、今すぐもげば、
今すぐ消せば、
こんなことにはならないのだろうか。
…あぁ、でもそれは出来ない。
これは俺の大切な人がほめてくれた
残してくれたものだから。
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ジェノヴァ・ルシウス - イラストとても素敵ですね!羨ましいです(*´∇`*)出来ればフロイドともよろしくして欲しい…。続きがとても気になります!これからも頑張ってください!!更新楽しみにお待ちしております╰(*´︶`*)╯♡ (8月8日 22時) (レス) @page32 id: a3d5b84e3e (このIDを非表示/違反報告)
永遠の絆(プロフ) - えええ好きです。絵も好きだし物語も好きだし。。更新待ってます。頑張ってください!! (2020年7月30日 18時) (レス) id: 3fb52abb2a (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 絵がめっちゃ好み! 続き楽しみにしてます 更新頑張ってください (2020年7月6日 2時) (レス) id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
癒愛(プロフ) - 絵めちゃくちゃ上手くないですか?!いいとこで終わってめっちゃ続き気になるんですけど…!続き楽しみに待ってますね! (2020年6月15日 12時) (レス) id: ec3aae135a (このIDを非表示/違反報告)
みざらず@枢軸(プロフ) - ありがとうございます!これからも頑張っていこうと思います! (2020年5月28日 23時) (レス) id: 3f58576e7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どこかの国の同盟者 | 作成日時:2020年5月24日 19時