36話 ページ12
体が落ちていく感覚。
落ちていくのがスローモーションのように感じられた。
すると、周りの風景が森の中へと変わった。
『……！？』
＿＿＿＿！
栗色の髪の少年が必死に手を伸ばしてくる。
この子、知ってる。
でも、誰？
意識がふわふわとしてきた時、
「A！！！」
とその声で正気に戻った。
パシッと腕を掴まれ、落ちていた体は止まる。
……そうだ、昔もこんなこと、あった。
ぐちゃぐちゃと頭の中がこんがらがる。
昔の私なんて知らない。今私がこうして生きているのは、生きれているのは
今の私の力だ。
家族なんて……！
『……離して。』
知らない間に出ていた声は本当に自分の声かと疑う程弱々しかった。
顔を見なくてもこの腕を掴んでくれているのは誰なのかわかってしまう。それがなんだか悔しい。
すると無言で屋根の上まで持ち上げられ、ギュッと抱きしめられた。
「...お前は何回落ちそうになれば気が済むんでィ」
鼻を掠めるこの匂いが、身体を包んでくれる暖かさが、懐かしく、安心する。
違う、違う。
こんなの、私じゃない。
私らしくない。
『……っ離して！離してよ！！あんたなんて大っ嫌い！！
これ以上、私に近づかないで！！』
そう叫んで腕の中から逃げ出そうとしても力を込められて逃げれない。
「ぜってぇ逃がさねぇ。何があっても離さねぇ」
そう言ってさっきよりも力強く抱きしめられた。
ボロボロと流れる涙を沖田の肩に押し付けた。
『もうやめて...。頭が、おかしくなる...』
そう呟いた途端、私の意識は無くなった。
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赤珠（仮） - らーめんさん» だよねー（白目） (2019年3月30日 16時) (
レス) id: bf995e4343 (このIDを非表示/違反報告)
らーめん(プロフ) - 赤珠（仮）さん» 多分その頃には終わってますね...笑 (2019年3月29日 17時) (レス) id: 228e3e71f2 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠（仮） - らーめんさん» おーまいがー……うーん…え、ええと、さらば追い付いたら戻って読むね←いつになるんだよおい (2019年3月29日 14時) (レス) id: bf995e4343 (このIDを非表示/違反報告)
らーめん(プロフ) - 赤珠（仮）さん» でもこっからほとんどネタバレ注意になりますね← (2019年3月29日 14時) (レス) id: 228e3e71f2 (このIDを非表示/違反報告)
らーめん(プロフ) - 赤珠（仮）さん» 一応分かるようにしましたけど...うーん笑って感じですかね (2019年3月29日 14時) (レス) id: 228e3e71f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らーめん | 作成日時：2019年2月28日 17時
