白布家の白布サン “3” 【HQ】

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影山 「俺達、烏野から来ました！白鳥沢の偵察させて貰えませんか！」




ぇぇぇぇ、馬鹿なの？



飛雄くん馬鹿なの？



日向 「(こいつ馬鹿か！？偵察って普通こっそりやるもんじゃねぇの！？)」



ほらぁぁぁ、日向くんにまでそんな風に思われて！



賢二郎に会えるかもしれないけど、私は行きたくないよ？


白鳥沢。


だって。


絶対バレるもん。嫌だ嫌だ


行きたくないぃ……



日向 「Aさんも行きましょう！ね！」



『えっ、えぇ…』



影山 「行かないんすか？行きましょうよ」



日向 「お願いします！」




『もう…わかったよ、行けばいいのね！？』




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『(来てしまった……)』




日向 「うぉぉ！すげぇ、広い！校舎でけぇ！ホテルみてぇ！




おい影山見ろ！馬がいるぞ！




うぉぉ、バレー部専用バス！」






う る さ い



とてもうるさい。



ここに来る間も



日向 「楽しみだなぁ！どんな感じなのかなぁ！」




影山 「うるせぇ！犬か！初めての散歩か！？」



なんて言う会話があったし



ひとまずお静かに願いたい。




『ねえ、迷子になるよ？』




日向 「すみません！」




影山 「おい日向ボゲェ！お前のせいで牛島さん見失ったじゃねぇか！」




『はぁぁ…こっち。着いてきて』




関係者ってバレたくないから、牛島さんの後ろ着いていきたかったのに。



全くこの2人ったら……




はあ、お願い。賢二郎今だけは来ないで



今だけはお願い。





日向 「おい影山見えるか？牛若見えるか？」




影山 「うっせえ、押すんじゃねぇよ。」




こんなふたりを横目に、私は体育館の壁に寄りかかっていた



ぶっちゃけ疲れた。




自転車だけど疲れた。





とてつもなく。





牛島さんと2人が何か話してるけど……何も分からない



聞こうとしてないから当然だけど。









ゾワッ…




！？





日向 「コンクリート出身、日向翔陽です。


あなたをぶっ倒して全国へ行きます。



練習、見せてくれてありがとうございました。」






影山 「あの。


及川さんが県内最強のセッターなら、それ越えるの俺なんで。


失礼します。」




ああ、ほんと




この2人は。




牛島さんやる気になっちゃったよ

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