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夢みたいだと思った


19歳で高専を卒業して少ししてひとつ上の悟から付き合ってくれないかと言われた時は


ずっと悟は、私のふたつ上で既に高専を卒業した姉のことを好きだと思っていたから




「よっ、宜しくお願いします!」




舞い上がってそう返事をした私は気が付かなかった
悟がどこか暗い眼をしていたことに









『瑞季…』



初めの身体を合わせた日

幸せに満ち足りた気持ちで悟の腕の中にいた私は夢の中で彼が切なそうに呼ぶのを聞いた


全身が痺れたようになり
ジンジンと耳鳴りがした



そして理解した




彼が好きなのは、やはり姉だったと






では何故私と付き合ったのか

いつもは鈍い癖にこういう時ばかりに回る頭は直ぐ様答えを導きだした


姉が幸せになるためだ、と









私の家は呪術師として落ちぶれた家だった

ここ最近は呪霊が見える子供も誕生せず焦っていたが、そんな中生まれたのが強い呪力を持つ姉だった

家の者は両手を上げて大喜び


では次も、と期待したが生まれた私は殆んど呪力も大した術式も持たない子供

親族はさぞかし落胆しただろう



成長を重ねる事に広がる姉との差


術師としての力は勿論
家族からの対応もバカみたいな程差があった


それが辛かったかと聞かれればそうでもない

だって私にとってそれは当たり前のことだった


差別ではない、区別だ

当然のことのように思っていた





何も疑問に思うことなく成長し、自分も姉のいる高専へと入学した

そこでもやはり姉の評判は上々で


実力もあり人格者な姉は生徒の憧れの的だった


表には極力出していなかったが、さとるもそんな姉のことを好きだったんだと思う

私が悟のことを目で追っていたように、悟も姉のことを目で追っていたから

だからこの気持ちに鍵を掛けた





なのに、私に付き合おうと

彼はそう言ってくれたのだ




姉を好きだと思っていたがそれは勘違いだったのか

自身で都合の悪いことは見えないように眼を瞑った





姉には長く付き合ってる人がいる
彼は呪いとは無縁の一般の人だ


しかし、優秀な術師を排出したい私の家はそれを認めない





…では、他に予想打にしない不出来な妹の方に優秀な子を残せる可能性があるなら?


その妹の相手が呪術界最強と言われる五条悟であれば?

2→



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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟
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ksbgtenmushi(プロフ) - すごく好きな作品でいつも続き楽しみにしてます!!是非続編のパスワード教えていただきたいです(o^^o) (2021年5月1日 1時) (レス) id: e9d7731bcb (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いてます!!続編のパスワードを教えて頂きたいです。 (2021年4月27日 22時) (レス) id: 1f3621aec0 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - いつも楽しみにしています。続編のパスワードが解けるその日を心待ちにしてます(*^^*)応援してます! (2021年4月26日 22時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
noenatsu(プロフ) - 続きがきになります!パスワードを教えて頂きたいです! (2021年4月26日 22時) (レス) id: a7d2cd1144 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続編も楽しみにしていました! パスワードを教えていただけないでしょうか? (2021年4月26日 20時) (レス) id: 947d5e398f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かのん | 作成日時:2021年2月26日 0時

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