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治「どいつもこいつも俺のもんにちょっかいだしよってなんやねん腹立つ。」


他校の男子達に治がじりじりと近付く後ろから、眉間に皺を寄せた侑も近寄る。


侑「おい、どういう事やねん」


苛立った侑が治の肩に手を掛けて尋ねた。


治「...どういう事ってもう分かったやろ。お前が狙っとった女はもう既に俺のや」


侑「はあ〜?ヤバいお薬でもキメたんか??」


信じられない侑が冗談交じりで冷やかすと、治が侑の胸ぐらを掴んだ。


治「おもんない冗談やめろや」


侑「あ?」


力強く睨む治に怯むことなく侑も睨み返し、掴まれた手を振りほどく。


双子が他校の男子達をそっちのけで喧嘩し始めた時、男子のひとりがAの手を引いた。


「こんなやつらほっといてあっち行こ」


手を引かれたAが抵抗すると、双子がそれに気付いて声を上げた。


治・侑「何しとんねん!とっとと帰って100本サーブでもしとれや!!クソ雑魚が!!!」


「やばいもう逃げよ」


双子の殺気にびびった男子達が尻尾を巻いて逃げ出した。


男子達が逃げても睨み続ける2人の後ろから聞き慣れた声が聞こえる。


「さすが双子。無駄にシンクロしたなあ」


ビクッと驚いた2人がゆっくり振り向くと、目をバキバキにさせた北が仁王立ちしていた。


侑「ひぃ!」


治「...やば」


北「そこ正座」


北の説教を正座して聞く間も2人がバチバチと睨む。


侑「お前のもんなら分かるように名前でも書いとけよな...」


治「...キスマ付けた時点で身ぃ引けや」


侑「あれお前がつけたやつかい!!!」


北「おい聞いとんか!」







北の説教が終わった治がAに近付く。


治「...ごめん。」


A「私もごめん...。」


しゅんとするAを見た治が力強く抱きしめた。


治「...今まで俺しか知らんかった宝物が皆に見つかって無性に腹立って勝手に限界きた」


微かに震える大きな背中をAが優しくさすった。


A「治くんのことしか見てへんから安心して」


涙目になりながらにこりと微笑むAに治が頭を撫でながらキスをした。


治「...あーあかん、止まらん」


さらにエスカレートするキスにAも応え、ぎゅっと抱き着いた。


A「ん、治くん好き...」


唇を離した治が優しく微笑みながら呟いた。


治「...俺のがもっと好き」

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作者名:かなめ/ | 作成日時:2020年4月13日 17時

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