【第五十四話】 ページ6
と、次の途端だ。
ドゴッという鈍い音と共に、空から四人の男女が降ってきた。
「いかん!
撃て!!!」
マフィアの声に鳴る銃声。何丁のもよる激しいものであったが、あの四人組に効いたのかと問えばまた別の話である。
「ポオ殿とオルコット殿はどちらに」
「高い所を恐れあそばしてお残りに......」
死ねばいいのに...と日傘を持った
そこへアホ毛が特徴的な髪の跳ねた青年が「楽な仕事だったね!皆、余ったでドライブに行かないかい?」と語るもそこにいた全員が無視。
それよりも皆の注意は、ジョンの手に収まった彼にあった。
「にしも...こんなにあっさりと見つかるとは」
白髪の神父の様な姿に身を纏った男は驚いてみせた。
「団長もさぞお喜びになるでしょうこと...」
だがAは気絶しており、今の状況に全く気づいていない。
ギルドの人間が去った跡地には、マフィアと探偵の無残な重傷跡だけが残っていた。
────〇────
長い夢を見ていた。一人の探偵に助けられた夢だ。
彼は非常に自分勝手で自由主義者な人だった。だがその中には確かに憧れを抱ける部分があった。
僕はその彼見たいになりたかったんだ。
困っている人を助けられる様な正義の味方に。ただそれだけ、ただそれだけだったのに...。
『俺は、ギルドを抜ける――――!!』
「おっ、目覚めた」
「......」
「えっ!?な、何で泣くの!?そんなに僕たちと会いたかった訳...?」
違う、そういう訳じゃない。
むしろ皆とは会いたくなかった。会わせる顔がなかった。
『あんな自分勝手に』ギルドを辞めたのに――それなのに、またこうして再開してしまったから。
俺は今、自分の無力さに泣いているんだ...。
全部思い出してしまったんだ...。幼い頃、ここに連れてこられたこと...約十年間ずっとここに居たこと...皆と居て楽しかったこと...自分の都合良い様に記憶を改ざんしたこと...そして......
自分が、異能力者だったこと...全部。
218人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星月 菜兎(プロフ) - アメ子さん» お返事ありがとうございます!!楽しみにしています!!更新頑張ってください!! (2016年11月18日 23時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - 星月 菜兎さん» 両方のエンドですね…(; ・`д・´)ゴクリ ではお話が終わり番外編が出来次第、片方のエンドを製作してみようと思います!リクエストありがとうございます!(≧∇≦) (2016年11月18日 7時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
星月 菜兎(プロフ) - コメント失礼します!!ハッピーエンドも見てみたいですがバッドエンドも見てみたいです!!ぜひお時間ありましたらどちらも書いてください!!わがまますみません!! (2016年11月17日 1時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - ゆずかさん» 3周もリピートされているとは…!大好きだと言ってもらえて嬉しいです、これからと頑張ります!!ヽ(。・ω・。)ノ (2016年11月15日 21時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずか(プロフ) - 1ヶ月半ほど前から前作を読み始め、最近やっと追いつきました!これからどうなるんだろう、とワクワクしながら3周ほど読み直しています。何回読んでも飽きなくて面白くて大好きです! (2016年11月15日 20時) (レス) id: 6d28a617a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アメ子 | 作成日時:2016年9月16日 19時