何でも屋と奇術師Ⅲ (ページ7)

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70話ページ7

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「ボクがどうしたんだい？♦」

クロロ「来てたのか、ヒソカ。」

抱き締めていたAを離しつつクロロがヒソカに声をかけた

ヒソカ「他でもないキミの頼みだからね♣」

クロロ「そうか。」

ヒソカからの返答は微塵も嬉しくないのか乾いた返事を返すクロロの声などAには聞こえていなかった

貴『(え......

もしかしてさっきのヒソカに聞かれた...？

嘘...でしょ...？)』

クロロ「A」

放心状態の中、なんとかクロロの呼び掛けで意識をその場に集中する

ヒソカ「それで、大事な用って何なんだい？♦」

クロロ「...

除念師を探している。」

未だに気が動転しているAを心配しつつ、クロロはヒソカに呼び出した動機を説明し始める

クロロ「東に、念能力者しか立ち入れない島があるらしい。

グリードアイランドと云うゲームだそうだ。」

ヒソカ「ゲーム、かい？♠」

クロロ「ああ。」

ヒソカ「でも、そこに絶対居る訳じゃないんだろう？♠」

クロロ「ああ。

だが、俺はグリードアイランドが気になる。」

ヒソカ「ふうん♦

ボクはその島、別に気にならないけどねぇ♠

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そうだ、キミも信頼しているマチの勘を頼るのはどうだい？♣」

ヒソカから聴こえた名前に心がざわついた

クロロ「マチ、か。

生憎だが、マチと関わるのであれば俺は一緒にはいられないな。」

ヒソカ「ああ、キミは旅団との接触禁止だったね♣

いいよ、二人で行くから♦」

クロロ「...」

しばらく沈黙していたクロロだったがじきに口を開く

クロロ「ああ、頼んだ。」