何でも屋と奇術師Ⅲ (ページ29)

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93話ページ29

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その後数日かけて

ギャンブルの街ドリアス
海辺の街ソウフラビ
恋愛都市アイアイ
城下町リーメイロ

を回った

貴『これで全部の街、解禁できたね』

リーメイロからマサドラへ同行(アカンパニー)を使い戻ってきた

ﾋｿｶ「スペルカードは便利だねぇ♦」

初めて使ったスペルカードに関心するヒソカ

貴『また、色々使ってみよ。』

笑い合いながら歩いてる最中、前方に注意がいく

貴『ヒソカ、あれゴンとキルア。』

気配を消しつつ、ヒソカに伝える

ﾋｿｶ「ｸｸ♦こんなところで会うなんて、興奮しちゃうなぁ♥」

貴『なんでヒソカはゴンの事そんなに気に入ってるの？』

単純な疑問だった

ﾋｿｶ「彼は"青い果実"だからさ♣」

貴『青い果実...』

ﾋｿｶ「美味しく成長しそうだろう？♦」

貴『美味しく、かはよくわかんないけど...』

そこでふとひらめく

貴『あ、クロロも果実ってやつなの？』

ﾋｿｶ「まぁそうなるねぇ♦」

ゴンを見つめつつこちらを見ずにヒソカが答える

貴『(ゴンに夢中、ってかんじ。)

そう。

マチは、果実？』

マチのことを気に入っている、そのヒソカの言葉がずっと気になっていた

ﾋｿｶ「そうだねぇ..♦

マチも美味しそうだ♣」

貴『そう。』

合点がいった
果実だから気に入っているのだ、と

貴『(ま、だからって言って不安が無くなるとかそんなことは無いのだけれど...)』

貴『私は？』

ﾋｿｶ「キミは違うよ♥」

貴『え...？』

尚もこちらを見ないヒソカの横顔を唖然と眺めた

貴『(違うの...？)』

なんとも言えない虚無感に襲われる

ﾋｿｶ「次はボクから聞いていいかい？♦」

貴『っ...うん。』

ﾋｿｶ「Aはボクとクロロどっちに勝ってほしい？♣」

貴『え...

そんなの、決められないよ。

どっちにも傷ついてほしくないもん。』

本心をそのまま伝えた

ﾋｿｶ「そう...♦」

少し寂しそうなヒソカの横顔に何か声をかけなくては、そう思った

が、次の瞬間

光と共に人が凄い勢いで近づいてきてすぐ近くに着陸した

貴『誰？』

明らかにスペルカードによって移動してきた相手に声をかける

貴『...

シャル？』