何でも屋と奇術師 Ⅱ (ページ31)

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51話ページ31

「.......きろ、起きろ、A。」

頬に何かが触れていることをぼんやりと知覚しながら意識を目覚めさせる

貴『ん...。』

目を開けたらそこにはクロロがいた

そして頬には彼の手が添えられていた

貴『あ...クロロ、おかえり』

クロロ「あぁ。」

Aへ薄く微笑みかけ、団員へとなおる

クロロ「今夜、ここを発つ」

ノブナガ「ちょっと待て。鎖野郎はどうするんだ？」

クロロ「こだわるな。」

ノブナガ「あぁ、こだわるね。鎖野郎を一緒に送ってやらねぇとウヴォーが退屈するだろ？」

フラン「いい加減にしねぇか、ノブナガ。

団長命令だろ。」

フランクリンがノブナガをなだめる

ノブナガ「あぁ、団長命令は絶対だ。

.

だが、それは本当に団長命令か？クロロよぉ。」

フラン「ノブナガ！！」

ノブナガ「うるせぇ、オレはクロロに聞いてる！」

クロロ「ノブナガ、その質問に答える前に、まずオレの質問に答えろ。」

ピリついた空気、一触即発の雰囲気にAですら緊張を隠せないでいた

クロロの次の発言へと注目が集まる...

･

貴『(クロロ...)』

クロロ「...生年月日は？」

ノブナガ「...は？」

クロロ「生まれた日だよ、いつだ？」

ノブナガ「７０年の９月８日だ」

クロロ「血液型は？」

ノブナガ「B型だ。」

クロロ「名前は？」

ノブナガ「ノブナガ･ハザマ、しってんだろ！？」

貴『ﾌﾟｯ(ノブナガ、こういうとこは素直なんだよなぁ。)』

ノブナガ「おい、A！なに笑ってんだ！！」

貴『ごめんごめん。

ノブナガ、ちゃんと答えてるから偉いなぁって』

ノブナガ「っ、うるせぇ！！

で、なんなんだこれはよぉ！次は何が知りたいんだ！？」

クロロ「いや、もういい。

今答えたことをこの紙に書いてくれ。」

クロロが紙を差し出す

ノブナガ「だったら、最初から書かせりゃいいだろーが！！」

･

ノブナガが記入を済ませた紙へクロロが念能力を発動した

貴『(あ、れは...

ネオンの...？)』