ひゃくにじゅうご ページ31
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武藤「“イザナ”の野郎…余計な仕事を増やしやがって」
『え？』
武藤「三途！」
三途「はい！」
武藤「コイツ車に乗せろ」
気絶した花垣を三途に引き渡す武藤。
後ろでは松野や千堂らが必死に止めようとしていたが、Aは応戦するよりも武藤が呟いた名に反応した。
『ねぇ……今なんて言った？』
武藤「お前も来い、A」
『え？』
武藤「手荒な真似はしねぇよ。“アイツ”に殺されるからな。三途、Aも乗せろ」
もしかして、武藤は裏でとんでもないことをしようとしている？
『ハルくん…なんで……』
三途「Aさんは俺が守ります。大丈夫」
不安そうに見上げるAに三途は優しく返し、車に乗せた。
ーーーーーーーーーー
『ここどこ…？』
武藤と三途に連れて来られた先は倉庫のような場所。
花垣は別室に連れて行かれ、Aはここで少し待つようにと用意された椅子に座っていた。
15分ほど経った頃だろうか。
扉が開き、顔を向けるとそこには三途が立っていた。
三途「お待たせいたしました。行きましょう、Aさん」
『ハルくん一体どういうこと？』
三途「帰りはきちんと送り届けますので、Aさんは何も心配しなくて大丈夫ですよ」
こんな状況になっても三途は相変わらず、Aのボディーガードとして振る舞っていたが、Aが知りたいのは自分の身の安全ではない。
これはハッキリしないといけない。
『タケミっちは何のために連れて来たの？誰かの命令？』
三途「行けばわかります」
『ムーチョくんから"あの人"の名前が出てきた。間違いない』
三途「Aさん」
『今から何をしようとしているの？ハルくんは……どうしてここにいるの？』
三途「俺は�θ崑發良�隊長なんで隊長に仕えるのは当たり前ですよ」
『うそ…』
自分の考え過ぎかも知れない。
そんな僅かな希望は見事に砕け散り、最悪の展開をAは想像してしまった。
三途「ただ、俺の"王"は昔も今もただ一人」
『え？』
三途「それにお前だって“アイツ”の姫じゃねぇ。“俺ら”の姫なんだよ」
『………ハルくん…？』
三途「おら、行くぞ。俺から離れんなA」
そうして差し出す三途の左手をAは恐る恐る取った。
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ゆず(プロフ) - いっちゃんさん» すみません。コメントありがとうございます。微修正や下書きをして保存した際に通知が届いてしまったのだと思われます。その際は更新通知をオフにしていたつもりでしたが、漏れていたようです。ぼちぼち更新していきますので、お待ちいただけますと幸いです！ (2023年3月1日 17時) (
レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - すみません、更新通知が届くのですが、どれもNEWと表示されてなくて、、、続きが更新されてるのでしょうか。 (2023年2月5日 21時) (レス) id: 3e516dda96 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - すごく面白くてすごく大好きです文才天才すぎです、、何回も読み返してます、、これからも無理ないペースで更新していただけたら嬉しいです！完結までついていかせてください！！ (2023年1月16日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
こーが(プロフ) - ありがたきお知らせ…！楽しみにしておりますが、無理せずご自愛ください…！ (2022年11月23日 9時) (レス) id: da454ef0ae (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - おもしろい！おもしろすぎて、ここまで一気読みしちゃいました！それぞれのキャラクターの心情が細かく書いてあって人物により近い視点で物語を読み進められました！続き、楽しみにしてます！ (2022年7月21日 21時) (レス) @page28 id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2022年5月10日 19時
