にひゃくにじゅう ページ26
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『で、どうだったの？タケミっち。キミはもう未来から来たタケミっちなんでしょ？』
花垣「あー…えぇと」
“どんな未来だった？”
部屋へと招き入れるや否やそうAに問い詰められた花垣は分かりやすく動揺した。
『ここまで来て、教えてくれないの？』
花垣「そういうワケじゃないんスけど…」
『じゃあ、全部話して。わたしも覚悟を決めてイザナの話をしたんだから』
未来の話をして逆にAを混乱させてしまわないだろうか。
先日、万次郎の家で辛そうにイザナの話をしていたAを思い出せば、全て打ち明けるのは正解なのか花垣は一瞬迷った。
しかし、思い出したのは雨が降る中、Aと共に万次郎を救うと違ったあの日のこと。
そうだ。Aちゃんもマイキーくんを救おうと必死なんだ。
俺がヒナを救いたいと思う気持ちときっと一緒なんだ。
ゴクリと唾を飲み込み、花垣は未来のAのこと、万次郎とAが出て行った後、龍宮寺との会話全てを話した。
『………そう。未来ではわたしはイザナと一緒にいたんだ』
花垣「はい……」
『"イザナがマイキーを恨んでる"っていうのは本当だよ。イザナ、わたしにも言ってたから…』
花垣「俺…Aちゃんを向こうになんて行かせないっスから！」
なんとなく、Aが東卍を守るために黒川イザナの元へ行くのではないかと花垣は感じていた。
未来でのできごとを防ぐため、それは何としても阻止しなければいけない。
だが、それだけではない。
花垣「Aちゃんが東卍から居なくなるなんて、マイキーくんも俺も…東卍のみんな誰も望んでない！！キミにはマイキーくんの隣でずっと笑っていて欲しいんだ！！」
花垣の言葉にAは大きく目を見開く。
花垣はもう、ヒナを救うことだけが目的ではなかった。
皆が幸せでいられる未来を掴みたいと思っていたのかも知れない。
Aは静かに瞬きした後、困ったような笑みを花垣に向けた。
『タケミっちにもお見通しなんだね。マイキーにも似たようなこと言われた』
花垣「当たり前じゃないっスか！」
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ゆず(プロフ) - いっちゃんさん» すみません。コメントありがとうございます。微修正や下書きをして保存した際に通知が届いてしまったのだと思われます。その際は更新通知をオフにしていたつもりでしたが、漏れていたようです。ぼちぼち更新していきますので、お待ちいただけますと幸いです！ (2023年3月1日 17時) (
レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - すみません、更新通知が届くのですが、どれもNEWと表示されてなくて、、、続きが更新されてるのでしょうか。 (2023年2月5日 21時) (レス) id: 3e516dda96 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - すごく面白くてすごく大好きです文才天才すぎです、、何回も読み返してます、、これからも無理ないペースで更新していただけたら嬉しいです！完結までついていかせてください！！ (2023年1月16日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
こーが(プロフ) - ありがたきお知らせ…！楽しみにしておりますが、無理せずご自愛ください…！ (2022年11月23日 9時) (レス) id: da454ef0ae (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - おもしろい！おもしろすぎて、ここまで一気読みしちゃいました！それぞれのキャラクターの心情が細かく書いてあって人物により近い視点で物語を読み進められました！続き、楽しみにしてます！ (2022年7月21日 21時) (レス) @page28 id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2022年5月10日 19時
