【歌い手】君だけがいればいいだからどこにも行かないで【うらたぬき】 (ページ7)

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7日目ページ7

「あ、うらさんごめんな？w」

笑いながらゴミをかけてくる坂田(やつ)

「あーゴミかと思ったわw」

俺の上靴をゴミ箱に捨ててる志麻くん(やつ)

「わざとじゃないんでー？」

俺の鞄を引っ張って転ばせてくるセンラ(やつ)

もう１ヶ月は続いているもうさすがに慣れてきた

ゴミをかけられることも、上靴がなくなることも、転ぶことも、その他のことも全部

むしろ俺はそれに感謝してるくらい

「…浦田くん無理してない？大丈夫？」

『なにが？俺はAさえいてくれれば他のことなんてどうでもいいから！』

だってこんなにAが心配してくれるんだもんそばにいてくれるんだもん

感謝しないわけがないでしょね？

そうだせめてお礼でも言っておこうかな

あれ？でもあいつらの名前ってなんだっけ…まぁいっか！

『ねぇお前ら』

「は？なんや話しかけてくんなよ」

『裏切ってくれてありがとな俺いまAとずっと一緒に居られるから幸せだわじゃあ』

最っ高の笑顔を向けてそう言う

何言ってんだこいつみたいな顔されたけどホントのことを言っただけだし

「浦田くん！あいつらのとこ行ってたけどなんもされてない？」

『うん大丈夫だよ！』

ほら、すぐ心配して俺のそばに来てくれる

こんなにも嬉しいことはないでしょ？

でもAはすごく人気者だから沢山の友達がいる

俺だけに構ってくれればいいのに

他の人のところになんて行かなくていいのに

ずっとそばにいてくれればいいのに

俺から離れないで、どこにも行かなければいいのに

こんな願い事叶うわけないけど、Aが他の人のところに行くたびに思ってしまう

いつの間にこんなに依存してたのかな？

いっその事共依存したいのにな

なんてこと考えちゃって馬鹿みたい

もしも願いが叶うなら

俺と君の2人だけの幸せな世界になればいいのにな

なんて