第2話 ページ2
やっと人が通れるぐらいの幅に体を滑り込ませる。
この道、って言っていいのかってところなんだけど、最近になって私が見つけた、ビルとビルの間の狭い路地。
ここを抜けると、秀明裏の道に出て、いつもの4分の1の時間でつくことができる。でも、薄暗くて怖いし、絶対に誰かの敷地内だから、今まで自分から使おうと思ったことは無かった。
ここを見つけたのだって、偶然の偶然だもの。
でも今日は特別。
背に腹は変えられないもん!
額に滲んだ汗を拭い、腕時計を確認する。
50分?!
い、急がなきゃ!
そう思い、早歩きを再び走るに戻す。
入り組んだ隙間を、体を捻らせながら通っていく。
そうすると、少し広めの空間に出た。
この道の先をまっすぐ行った先に、曲がり角があって、その道をまたまっすぐ進んだら、秀明裏の大きな道に出るはず!
そう思い、早めていた足をフル回転させた。
そして、勢いよく角を曲がった瞬間
ふわっと、清潔そうな石鹸の香りが鼻をかすめた。
それとほぼ同時に、真っ黒な物体が私の目の前に現れた!!
く、くまだァ!
慌てて避けようとするが、スピードに乗った体が思うように動いてくれるわけがなく、
「わあぁぁぁぁぁ!!!!!」
『!!!!』
思いっきりぶつかってしまった
その衝撃で、私と熊??は跳ね返るように吹き飛んだ。
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ナナ - とても面白かったです!!早く続きが読みたいです!! (2月9日 8時) (レス) @page44 id: abf6832c1a (このIDを非表示/違反報告)
悪役ですが何か?(プロフ) - 花君と翼の絡み、すっごい良かったです!!あなたは、神か!? (2023年4月8日 6時) (レス) @page44 id: 80363cd358 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - はじめまして!いつも読ませていただいています。すごく素敵な作品でした。更新お待ちしています。 (2021年4月2日 15時) (レス) id: 7efce59d5b (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 花君が誰か分かったとき、あの時のカラス!!といっていて面白かったですwwそれと花君が言っていた「あのムカつくマスク野郎もいたけど、」のとこも面白かったし、第39話の若武?かな?が「うえっほん、それで、続きを話してくれ」のうえっほん!が一番面白かったですww (2021年4月1日 21時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ(プロフ) - 未胡成@定期的に病むさん» ある意味危ない展開になってしまった、、。翼を動揺ってなるとこれしか思いつかなかった、笑 (2020年4月28日 9時) (レス) id: 1c8e88b554 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニコニコ | 作成日時:2018年8月17日 0時