続・思えば思わるる？いいや逆だひっくり返せ！

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反射的に避けた大振りの攻撃は地面を抉る








モロに当たったら肉が持っていかれるかも








東堂さんは2階くらいの高さの台に移動済み









呪霊が捉えているのはもちろん私だ









鋭い爪



近接戦闘は避けたいが私に遠距離攻撃は出来ない







距離を取ったところですぐに寄ってくる









スピードと破壊力
嫌な呪霊だ









貴「攻撃を上手く受け流したいところだけど
…打撃とかはしてこない」









そもそも舞麗舞の本領は
ダメージを負うことによって
身体能力が向上すること









時間経過による呪力増し増しはおまけだ





そっちは後から会得した力だし…









けど刃物を振り回すような少ない攻撃で
トドメを刺そうとする呪霊にはあまり使えない









ダメージを負うこと自体がハイリスクだからだ









私の術式は敵との相性に左右されやすい









結局呪力を消費して
パワーアップするしかない









それさえギリギリ








特級呪霊の攻撃で死ななかったのは
その前にダメージを受けていたから







拳同士の戦いだったから私は死ななかった









それに、単純なポテンシャルで考えると
一級以上と戦う上で私の体は軟弱すぎる







肉弾戦しか出来ないのに
極端に体が丈夫なわけじゃない









もともと呪力量もそこまで多くない







こいつを祓うには
殴る蹴る、じゃなくて






もっと、何か…









貴「…ッ」








踏ん張った片足を軸に体を傾けて爪を避ける








避けたら右腕を掴んで、
左腕の爪が私を抉る前に！









東「腕挫十字固め！



ハニーのパワーなら関節ごと折れる！」









ぐ、と力を入れれば
バキ、と呪霊の腕が綺麗に折れた








呪霊が折れた腕を凝視する



動きが悪くなった！









貴「再生する前にもう片腕も…！」









頭を潰そうと駆け寄った









東「…！


ハニー！」









貴「！」









爪が目の前に迫っていた

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