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食べ終えて、
いつまでも揶揄ってくるバカに、
Aちゃんに見られないようこっそりと蹴りを入れ、
店を後にした。





会計せずに出てきたと思っている彼女は、
若干混乱しながら、焦っていた。






『りっ、竜胆くん…!
お会計…、え、え?お会計は…?
もー、何で笑ってるの?』






竜 「はははっ、大丈夫、
Aちゃんが可愛いから
要らないってさ。」






『何言ってるんですか。
そんなわけないでしょ…?
え?本当に、出てきちゃった…。
竜胆くんってば…!』






竜 「ごめんごめん。
もう店に行く前に払ってあるから、
心配しなくていーよ。」






『え?……え?!
竜胆くん、私、払うよ。
付き合ってもらってるのに、
そんな…、だめです…!』






竜 「いーから、
俺にカッコつけさせてよ。ね?
Aちゃんにここで払わせたら、
めっちゃダサくて、さっきの奴に
バカにされちゃうからさ。」






『そんなこと…。
……わかりました。竜胆くん、ありがとう。
ご馳走様でした。
でも、今度何かお礼させてね?』






竜 「……ん、期待しとく。」







上目遣いで、お礼させてね、なんて言われたら、
じゃあ、ちゅーしてくれたらいいよ、
って普段はすぐ出てくる。





なのに、彼女相手には、
何故か出てこなかった。






それが何を意味するのか、
鈍感じゃない俺は分かっていたけど、
いや違うだろ、って思い込んで。






助手席に乗り、美味しかったなぁって
顔を綻ばせているAちゃんを
横目で見てからエンジンをかけた。










『竜胆くん、今日は色々連れてってくれて
本当にありがとうございました。』






竜 「え?どした?
まだ2時前だから、遊びいこーよ。
水族館とかさ、好き?」






『水族館は大好きだけど、
今日はもう帰らない?』







ズキンッ。







え?俺、何かやらかしたっけ?






女とのデートの途中で、
そんなことを言われた事がない俺は、
まるで心臓を掴まれたかのような
鈍い痛みに襲われた。

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きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» がんばります!ではでは(^^) (2022年11月15日 17時) (レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月_siduki??_(プロフ) - 頑張ってください(ง •̀_•́)ง (2022年11月15日 17時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます!このコメント欄でのやり取りを繋がってるって言うのかな?疎くてすみません…(^_^;)今作も楽しんでいただけるよう頑張りますね! (2022年11月15日 16時) (レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月_siduki??_(プロフ) - いや…すきで読んでるんで!!!キリンさんとは…本当に繋がりたいです((繋がってるのかな、? (2022年11月15日 16時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» 紫月さん、こんにちは。ありがとうございます。お手隙な時にでも、気軽にお読み下さると嬉しいです! (2022年11月15日 16時) (レス) @page23 id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きりん。 | 作成日時:2022年11月5日 18時

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