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Aちゃんを連れて、アジトのビルから出る。
行きたい所を聞いてみたら、
お菓子作りの材料買いに行きたいとのこと。
竜 「へー、Aちゃん、
お菓子作ったりするんだ。」
『一応、主婦やっていたので、
料理はそれなりに…。
ずっとお世話になっているココくんと、
ココくんの部下さんに、作ろうかなって。』
そこで出て来たココの名前に、
何故かチクリと胸が痛んだ気がした。
『それと、宜しければ、
贈り物を下さったお2人にも。
……作ったら、受け取って下さいます?』
竜 「…え、俺?」
『はい。竜胆くんが受け取ってくれるなら。
苦手なものとかあります?』
さっきの胸の痛みが、
嘘のように消える。
竜 「あ、いや、大丈夫。特にないよ。
…じゃあ楽しみにしとく。
他は?1日あンだし、どっか行きたい所。」
『うーん、……実は思いつかなくて。
今まであまり遊びに行くって、なかったから…。』
そうこう話している内に、
車までやって来た。
ピッ、とロックを開け
助手席のドアを開いて中へ彼女を促す。
竜 「それなら…、
俺が適当に連れ回してオッケー?
休みなんて、次いつ来るか分かんねェから、
楽しまないと損だからさ。」
『嬉しいです…!
ふふっ、今日竜胆くんが来てくれてよかった。
よろしくお願いします。』
ずいぶん安心した笑顔を見せてくれて、
俺も嬉しくなり、つられて笑った。
竜 「まかせて。
んじゃ、行くか。」
車を走らせ、
女の子の好きそうな店がたくさん入ってるビルへ。
途中ですれ違う奴はもちろん、
遠くからでも、
下心しかない目で見てくる男は大勢いたけど、
隣に並ぶ俺を見て、
ありゃ無理だ……と、すごすご去っていく。
ま、お前らじゃこの美人には
釣り合わねーわな。
Aちゃんは、服やバッグには、
優しい笑顔を見せてはいるけどあんまり興味無さそう。
そんだけスタイル良かったら何でも似合うのに。
正直、どうしたもんかな、と思っていたら、
コスメショップの前を通りかかった時に、
ふと、何かを目で追うような仕草。
俺も彼女の目線の先を見てみると、
色とりどりのマニキュアが並んでいた。
なるほど、ここだったか。と、
思っていると、
意外な言葉が飛んでくる。
『すごい、キラキラしてますね……。
何だか…、皆さんの綺麗な髪色みたい。』
は?何て?……俺らの、髪?
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きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» がんばります!ではでは(^^) (2022年11月15日 17時) (レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月_siduki??_(プロフ) - 頑張ってください(ง •̀_•́)ง (2022年11月15日 17時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます!このコメント欄でのやり取りを繋がってるって言うのかな?疎くてすみません…(^_^;)今作も楽しんでいただけるよう頑張りますね! (2022年11月15日 16時) (レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月_siduki??_(プロフ) - いや…すきで読んでるんで!!!キリンさんとは…本当に繋がりたいです((繋がってるのかな、? (2022年11月15日 16時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» 紫月さん、こんにちは。ありがとうございます。お手隙な時にでも、気軽にお読み下さると嬉しいです! (2022年11月15日 16時) (レス) @page23 id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん。 | 作成日時:2022年11月5日 18時