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朝ご飯を済ませて、
PCで少しだけ仕事をしつつ
部下さんを待っていると、
ちょうど約束の時間にノックの音。
『あっ、はーい。
今開けますねー。』
私はドアの向こうを確認せずに
鍵を開け、ドアを引いた。
『今日はよろしくお願、い……、…え?』
そこにいたのは、
いつもの少し若い部下さんではなく、
紫の髪が綺麗な、朝から色気満点のタレ目の彼だった。
竜 「おはよ。ははっ、すげー顔。今日はよろしくな?」
『…え?!りっ、り、竜胆くん…!
何で?どうしたんですか…?』
竜 「はははっ、驚いた?
久しぶり。
とりあえず出掛けようぜ。
支度できてる?」
『はい…、出来てます、けど…
あっ。ちょっとだけ、待っててもらえますか?』
竜 「いーよ。
じゃあエレベーターの前で待ってる。」
『すみません、ありがとうございます。
すぐ準備して行きますね。』
遡ること、15分前。
俺は約1週間ぶりにアジトへ来ていた。
この1週間、裏でイロイロやっている、とある企業について探る為、
そこの社長令嬢に近づき、情報を聞き出す任務に就いていたのだ。
まぁ、所謂ハニトラ。
いい女気取りの御令嬢は、なかなかに面倒で、
やっと昨日、ベッドの上でありったけ焦らしてやったら、
ようやく口を割った。
そこからはペラペラと喋る喋る。
…いらねェことまで。
めでたく欲しい情報は手に入り、
御令嬢サマとは、サヨウナラ。
今頃、どこで泳いでっかな?
そしてその報告書をちゃっちゃと済ませてしまおうと、アジトに来てみれば、
妙に浮かれた様子の
誰かの部下を発見。
…あれは…、ココんとこの奴か?
部 「お疲れ様です。竜胆さん。」
竜 「あぁ…つかお前、こんな所で何してンの?任務は?」
部 「今日の俺の任務は、佐木さん初休暇の護衛でして。」
Aちゃんの休暇の護衛?
何だ、その楽しそうでしかない任務。
それを聞いた俺は、笑顔で、
ソイツの肩に手を置き一言。
竜 「その任務、俺が代わってやるよ。」
ココの部下はかなり引き攣った顔で
首がもげそうな程、何度も頷き去って行った。
こうして約束の時間に現れたのが、
俺だった、
というわけ。
それにしても。
驚いたAちゃんの顔はかなり新鮮で、
可愛かった。
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きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» がんばります!ではでは(^^) (2022年11月15日 17時) (レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月_siduki??_(プロフ) - 頑張ってください(ง •̀_•́)ง (2022年11月15日 17時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます!このコメント欄でのやり取りを繋がってるって言うのかな?疎くてすみません…(^_^;)今作も楽しんでいただけるよう頑張りますね! (2022年11月15日 16時) (レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月_siduki??_(プロフ) - いや…すきで読んでるんで!!!キリンさんとは…本当に繋がりたいです((繋がってるのかな、? (2022年11月15日 16時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» 紫月さん、こんにちは。ありがとうございます。お手隙な時にでも、気軽にお読み下さると嬉しいです! (2022年11月15日 16時) (レス) @page23 id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん。 | 作成日時:2022年11月5日 18時