. ページ23
『…ウチ?』
え?この子のお家?
家政婦…ってこと?
万 「…あぁ。俺は佐野万次郎。
このフロアの一番奥が、俺の部屋。
…今度は寝る前に呼ぶから、作りに来い。」
『…はあ…?分かり、ました…、佐野、さん?』
万 「…名字で呼ぶな。」
ホットミルクを作りに来いだなんて可愛い人だな、と思ったら、
今度は名字で呼ばれることが気に食わなかったらしい彼は、口を少し尖らせていて、
何だかさらに可愛く見えた。
『万次郎さん…、うーん、しっくりこないな…、
万次郎くん。あ、万次郎くんがいいかな…。
それでもいいですか?』
万 「万次郎君?…はははっ…!
…まぁ、好きに呼べ。
今、お前の世話役を呼ぶ。ここにいろ。じゃあな、A。」
『世話役?あっ…万次郎くん…。
…世話役って何だろう…。』
万次郎くんはそれだけ言うと、部屋を出て行った。
ほどなくして、
扉が少し乱暴に開いたので、ビクッとしてそちらを向く。
そこには、竜胆さんと、また知らない人がいて、慌てた様子で駆け寄ってきた。
今度の初めましてさんは、シルバーに近い髪色のアジア系美人さん。
…それにしても、蘭さんや竜胆さんといい、この美人さんといい、綺麗な顔の人ばかりだなぁ、何ここのビル。
竜 「おい!無事か?!」
『えっ…?』
九 「…騒ぐな、竜胆。」
竜 「首領と先に会うなんて聞いてなかったんだから、そりや慌てるだろ!
…とりあえず、生きてるな…。
一体何してたんだ…?!」
九 「俺だってこんな事態聞いてねェよ。
だけど、テメーはまず落ち着きやがれ!
…あぁ、悪ィな。こっちの話だ。
俺は九井一。
…当面の間、お前の世話役になる。」
私が竜胆さんの質問に答える間もなく、2人の会話が飛んでくるので、
目を丸くしてそのやりとりを聞いていると、
美人さんが名前を教えてくれた。
『九井、さん…。えっと…、世話役と言いますと…?』
竜 「色々話さなきゃいけないことも聞きたいこともあるけど、
まず、場所を変えよう。」
竜胆さんは、そう言うと、
出口に向かって歩き出したので、
私も何となく着いて行った。
九井さんも、
机に置かれたPCと資料を回収して
私たちの後を着いてきた。
487人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» がんばります!ではでは(^^) (2022年11月15日 17時) (レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月_siduki??_(プロフ) - 頑張ってください(ง •̀_•́)ง (2022年11月15日 17時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます!このコメント欄でのやり取りを繋がってるって言うのかな?疎くてすみません…(^_^;)今作も楽しんでいただけるよう頑張りますね! (2022年11月15日 16時) (レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月_siduki??_(プロフ) - いや…すきで読んでるんで!!!キリンさんとは…本当に繋がりたいです((繋がってるのかな、? (2022年11月15日 16時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» 紫月さん、こんにちは。ありがとうございます。お手隙な時にでも、気軽にお読み下さると嬉しいです! (2022年11月15日 16時) (レス) @page23 id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きりん。 | 作成日時:2022年11月5日 18時