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第51話 未知 ページ1

私が脳裏に思い描いたのは
いつも見る満開の桜、





しょうこは思うだけで飛べると言ったものの
何故だろう





『………。』







雨に濡れる感覚も
目の前に移る化け物の奇声も、私が想像した
物と全くかけ離れているでは無いか





『…ちょっと待って、何アレ。
は?ちょ、お前こっち来んな!!!』






立ち向かってくる得体の知れない何か。
ここが前世で生き抜いてきた世界だということは
理解出来た。だけどこの私にどうしろっての?!






"記憶というのは思い出せなくても体が覚えてる
当時の力も、想いも、日々も過ごしていけば
いずれ思い出すよ"






そうだ、力、しょうこは確かにそう言った。





こんな非現実的な世界で非現実的な化け物と
遭遇してるんだ、私は間違いなく漫画の世界のように
その力とやらを使えるはず





1回やってみたかった事がある。前世での自分を信じてそれを今ここで実践しよう






すぅーーーーーーーーー









『か〜め〜は〜め〜波ぁーーーーーーー!!』








なんて呪いに向かって両手を出した瞬間
私のその勢いにピタリと止まる化け物、





『………。』





「………。」







一瞬の静寂、しかしその数秒後、
物凄い破壊音と共に目の前の化け物が木っ端微塵に
なった。








『…で、出た!!本当に出たーー!!!
私すっげーーー!!!』








ん?でも待てよ、かめはめ波ってこんな感じだっけ
しかも私より後ろから技が出たような…?





………あれ?







ゆっくり振り返ればそこに居たのは学生服を着た
男二人。






白髪の頭に、前髪が特徴的な黒髪
それは紛れもない傑と悟で、






そしてその悟はというとさっきの一部始終を見ていたようで腹を抱えて笑い転げていた






「悟、やめな」





「だってさ、傑 あいつバカじゃん?
まじで死ぬッ…!」






なんて未だに笑い続ける悟
しかも傑も傑で口元を手で隠しながら
くすくす笑ってる






『っ〜〜〜〜〜〜、』






粉々に粉砕されたのはあの化け物と言うよりも
私の羞恥心だった

第52話 疑問→



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莉乃(プロフ) - すごく面白いです〜!!もう、大好きです❤️♥️❤️続きを楽しみにしています。 (2022年3月2日 11時) (レス) id: d96deb1772 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きを楽しみにしています! (2021年9月2日 23時) (レス) id: 9779f450eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:xoxo | 作成日時:2021年8月10日 0時

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