jumpと姫

☆彡36 危険 ページ36

AMIX




大「これさっ…」




暗い顔をした大貴が見せたダンボールの中身は




A「っ…っ！」




包丁だった。





昨日からの不気味なこと。



おかしいって心の中では思ってた。



やっぱり絶対おかしい



昨日の包丁も何かの罠。




圭「ファンの子かな……」




なわけないよ…。



みんなフォローしてくれたじゃん。



それはないよ…




。


。



。

あの日突然無くなった



家族、幸せ、誕生日、体。



大好きだった家族を


まだ幼いときに



しかも私の誕生日に…。



それだけじゃない。



親を殺した人たちとやるなんて



体を奪われるなんてありえない。



ありえないよ…



どうしてこんなに




ずっと苦しめられなきゃいけないの…？







私、何もしてないじゃない




ねぇ、どうして？





どうしてよ…。



それに、もう終わったことじゃん




今更何？



包丁送りつけてどれだけ私を傷つければいいの？



もう、溢れてきた気持ちは止められなくなって



抑えきれなくなって…





A「いや…いや…」




涼「A…？」






包丁…ほうちょう…ホウチョウ




殺す…ころす…コロス





あの時の映像が頭を繰り返す



A「いやーーーーーーーーーー！」



私は楽屋を飛び出す





もう頭は正常じゃない。



私の安全も正常ではないんだきっと。




この時はまだ幸せだったほうだもの。

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