jumpと姫

☆彡29 コンサート ページ29

AMIX



コンサート15分前。




やばい…




とにかく胸がうるさい。






プロデューサーでありながら緊張するなんて…





舞台裏ではスタンバイを開始してる私たち




会場の客席はいつのまにか観客で溢れかえっている






ドキンドキンドキン…




どうしよ




お腹痛くなってきた





涼「A？大丈夫…？」



涼介が駆け寄ってくる。



。

。

。

私の事きずいてくれたの？



。

。

。

A「ごめん。緊張が…」





涼「大丈夫だよ。俺たちがいるから。」




そう言って


優しく私の頭を撫でてくれる





どうして君はそんなに優しいのだろう。



。


。


。



A「……」


。

。

。

折角、涼介が心配してくれたのに



ありがとうが言えなかった。






緊張は


コンサートで


メンバーたちのお嬢様役を少しやるだけだから


しないはず





ファンの子に恨まれるのが怖い



だから、緊張してるの…かな






涼「ねぇ、Aこっちむいて？」





うつむいて下を向く私の顎を持つ





するとどこから出したのか分からない




蝶々模様の仮面を私につける





A「これ…。」



涼「これで、緊張なくなるでしょ？」





A「涼介…」



嬉しかった。


なんでも私の事分かっててくれるね。




A「ありがとう」




私は、さっき言えなかった分も含めて


満面の笑みで

そう呟いた

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