どうも、呪縛師です【呪術廻戦】

不機嫌 ページ40

no side






右肩に伏黒、左肩に真希を抱え"帳"の外へ向かい走るパンダ。




パンダ｢しっかし尽くやられてんなあ2人とも。ボロボロじゃねーか｣





反応のない2人を横目に





パンダ｢って気絶してるか｣
伏黒｢…起きてます｣




パンダ｢起きてんのかい｣




伏黒｢さっきの呪霊、身体の中にAの残穢が残ってました｣




パンダ｢A？｣




伏黒｢俺達とやる前にAとやっててあの強さ…｣





ふと、パンダが足を止める。






パンダ｢A、大丈夫かな｣
『呼んだ？』



パンダ｢うおっ！？｣





後ろから声が聞こえ、パンダが振り返ると




伏黒｢A！？｣




木に片手をつき苦しそうに息をするAの姿があった。




パンダ｢お前それ｣




脇腹には伏黒と同じような枝のようなものが生えている。しかも伏黒の物と比べてかなり太くなっている。




『くっそ痛い腹立つ』



伏黒｢パンダ先輩、俺歩けるんでAを｣



『いーよ歩ける』



伏黒｢でも｣



『それより、棘見なかった？』



パンダ｢棘なら西宮ちゃんが硝子サンとこ運んだぞ｣



『運んだ？』



パンダ｢ああ、ちょっと無茶したみたいでな｣



『あのバカ、あとで殺す』






ここでパンダと伏黒は悟った。






伏黒/パンダ｢｢やばい、ものすごく機嫌悪い｣｣







.







しばらく歩いたところで


バシュッと"帳"が上がる。






パンダ｢ようやくか｣





パンダ｢A、もうすぐだから｣




『うん』と小さな返事が返ってくるも、先程より息が上がり歩幅も狭くなっている。



伏黒はいつの間にか意識を飛ばしてしまったのでAを担ぐことはどうしても出来ない。





パンダ｢俺に腕が3本あればな｣



『…パンダに腕3本あったらやだわ』



パンダ｢うん俺も今想像してすっごい嫌だった｣






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