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41. ページ43

傑の呪霊に乗り、盤星教の施設をしらみ潰しに探す。

悟の血痕も残穢も、途中から薄くなり見えなくなってしまった。


傑「っここにもいない...」

『都内にいくつかあるって言ってたけど、結構な数あるんだね』


一つ、また一つと探していき、
1番大きな施設に登着した。

『...ここだね』

根拠は無いが、確信があった。


建物に向かって歩みを進める。

傑「!」

『傑?どうしたの________

これは』


目の前に現れたのは
伏黒甚爾(あの男)が連れていた呪霊。

半分は欠損しており、ズルズルと、ゆっくり私たちに近づいてくる。


消え入りそうな声で、何か言葉を話しているようだった。
きゅ、きゅ、とこちらを見つめている。



『こんなの....

こんなの...
まるで....

母親を探す赤ん坊じゃない.....!』


傑の方を見る。
目を見開いて、近づいてくるソレを凝視している。

傑はゆっくりと呪霊に歩み寄り、





______取り込んだ。


止められなかった。
足が、手が、動かなかった。

私には、呪霊(あの子)にとどめを刺すことも、
取り込む彼を止めることもできなかった。



傑「......行こうか。」

傑の言葉で我にかえる。
長い階段を降り、鉄の重たい扉を開く。

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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月4日 20時

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