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傑の呪霊に乗り、盤星教の施設をしらみ潰しに探す。
悟の血痕も残穢も、途中から薄くなり見えなくなってしまった。
傑「っここにもいない...」
『都内にいくつかあるって言ってたけど、結構な数あるんだね』
一つ、また一つと探していき、
1番大きな施設に登着した。
『...ここだね』
根拠は無いが、確信があった。
建物に向かって歩みを進める。
傑「!」
『傑?どうしたの________
これは』
目の前に現れたのは
半分は欠損しており、ズルズルと、ゆっくり私たちに近づいてくる。
消え入りそうな声で、何か言葉を話しているようだった。
きゅ、きゅ、とこちらを見つめている。
『こんなの....
こんなの...
まるで....
母親を探す赤ん坊じゃない.....!』
傑の方を見る。
目を見開いて、近づいてくるソレを凝視している。
傑はゆっくりと呪霊に歩み寄り、
______取り込んだ。
止められなかった。
足が、手が、動かなかった。
私には、
取り込む彼を止めることもできなかった。
傑「......行こうか。」
傑の言葉で我にかえる。
長い階段を降り、鉄の重たい扉を開く。
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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月4日 20時