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画面に写し出されたのは「五条 悟」の文字。
文句の一言でも垂れてやろうと、電話をとる。
『はい、紫月です。五条お前______』
五「悪ぃ。」
『...は?』
いつになく真剣な、低い声で開口一番に謝罪をされる。
五「昨日の夜、傑から聞いた。
一年つれて空港で待機してくれてんだろ。」
『あぁ、うん。あんたらがナマコつんつんしてキャッキャ遊んでる時に私らはコンビニのおにぎり片手に空港をくまなく探索しt』
五「いや、うん、まじでごめん。」
別に何も責める事はないけれど、
さっき傑から送られてきた写真に少し、ほんの少しイラッとしたため皮肉を言う。
五「何かあっても俺らでなんとかするから、だからお前は明日に備えて今日ちゃんと睡眠とれよ。」
『随分今日は素直だね。
...わかってるよ。ありがと。』
きっと許可なく滞在を延ばしたこと、
それにより私たち、特に私は空港で1日気を張らないといけないし、明日は明日で天内の護衛がある。
それで心配してくれているのだろう。
でも私は本来今日の18時から明日の日没まで全神経を集中させて護衛にあたらなければいけなかったわけで、
それを考えれば私の負担は減ってるような...
『悟こそ、高専戻らなくていいの?』
五「余裕。」
『どうせ悟の事だから、平気なふりして術式解いてないんでしょ。昨日から。』
五「...!
...ほんっと、お前らには何でもわかっちまうんだな。」
お前ら、と言われてきっと傑の事だろうと想像する。
『...当たり前。私たち4人の仲を何だと思ってるの。
なんでもわかるよ。
絶対無理しないで。なんかあったらすぐ呼んで。』
五「おう、ありがと。そっちもよろしく頼むわ。」
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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月4日 20時