この人たち、どうにかなりませんかね「青葉城西」

どうにかして10 ページ12

岩泉side



あれからバスに乗った俺達は


疲れているのか寝ているやつと


そう出ない奴で分かれていた。




珍しく及川が寝ていたが




「岩泉さん」


岩泉「はじめ」


「へ」


岩泉「名前で、呼んでほしい」



ぽん、と効果音が付きそうなくらい


顔を赤くし俺を見るA



「で、でも！先輩ですし」


岩泉「それを言うなら及川だって
そうだろ？な？ていうか、ずりー」


「」




これは、紛れもない本音


認めたくはないがAと及川は

性格が似ているため仲も良いし


気が合う時はめっちゃあう



喧嘩しても自然と仲直りする


ほど仲がいい




だから、妬いた




前から妬いてはいたが



俺だけのけものにされてる感じだった



どんどん俺から離れていく2人が


たまらなく嫌で、そばにいて欲しかった



こいつに



俺が、及川に嫉妬するなんてな



「はじめ、さん……」



岩泉「ん、もう1回」


今日は、珍しく甘えてみる



「うぅ、はじめさん」


岩泉「聞こえなかったからもう1回」



なんて、俺も意地が悪いな


好きなやつにはからかってしまう


「も、もう！絶対聞こえてます！」


岩泉「ほら、みんな起きるだろ」


「う〜〜、はじめさん」


岩泉「もう1回ぐらい行っとくか」



あぁ、そうやって怒る姿も


愛おしい




「もういいです」


岩泉「悪かったって」

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