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「あー…えっと、みんな？」
なんとなく誤魔化してみると、
JK「それは嘘でしょ」
ぎこちない私の態度にすぐに見抜かれてしまう。
JK「ほんとは誰？」
「…えっと、テヒョンです」
堪忍した私は素直にそう告げる。
JK「テヒョンイヒョンかー！」
私の返答を聞いたグクは突然大声を出すと、その髪をわしゃわしゃとしてみせた。
いやいや私！
やっぱりそのグループの1人が目の前にいるのに本人以外の名前あげるのなんて失礼だって！
「あの、違うの！ほんとにみんな大好きなの。
ただ好きになったきっかけがテヒョンってだけで」
何が違うのか分からないけど懸命にそう否定する。
だってジョングクがあまりにもショックを受けたようにそう言うから、私もなぜかすごく焦っていた。
JK「…ヌナはテヒョンイヒョンのどんなとこが好きなの？」
ジョングクはちらりと私を見る。
突然そんなことを聞かれて返答に困った。
テヒョンの好きなところを言葉で全て表現するのは難しいし、ジョングクにそれを言ってもいいのか。
「…えっと、しいていうなら
純粋なところ？心が綺麗なところかな」
迷ったけれど、ジョングクは私の返答をじっと待っていたら素直に答えた。
JK「確かにヒョンはいい意味で子どもみたいに純粋だよね。」
うんうん、と頷いてみせるジョングク。
JK「でもヌナはみんな好きなんだよね？」
「それはもちろんだよ」
JK「じゃあさ、俺はどんなところが好き？」
涼しい顔をしてそう尋ねた。
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作者名：ナノカ
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年3月31日 19時
