ねぇ、烏野に超絶可愛いジェンダーレス男子が来たらしいよ

13、おにぎり ページ15

貴方サイド



髪が雨で結構濡れた
タオルもってくればよかった…



清水「よければつかって？」


貴方『あ、ありがとうございます！』


潔子さんが鞄からタオルを取り出して僕に差し出してくれた


洗剤のいいにおい…


僕がタオルで髪を拭いてると龍が近づいてきた


田中「もしやそれは…き、潔子さんのタオル…？」


貴方『羨ましいだろ』


ドヤ顔で言うと龍は追いかけて来たから全力で逃げた



田中「コノヤロー！」


貴方『僻みは良くないよ！田中クンっ☆』


田中「うぜぇ！」



夢中で逃げてると誰かの体に突撃してしまった

やばい！倒れる！

と思ったら、その人は僕の体をぎゅっと抱きしめるようにして支えてくれた



おそるおそる顔を上げて見るとなんと影山が僕を支えてくれました



影山「…大丈夫っすか？」



まだ影山は僕の体に手を回してる



なぜか影山の顔を見たら照れ臭くなった



貴方『なんか照れちゃう』


って言って、へへへと笑ってしまった




すると影山は僕の体から手を離しすぐ顔を手で覆った。耳まで真っ赤だ



影山「(か、か、カワイイッ…)//////」


田中「お前やばいな」


龍は僕を見て真顔で言う


貴方『ん？なにが？』


田中「天然かよ…」


謝って戻ろうとしたが影山は僕を呼び止めて鞄からおにぎりを取り出した


影山「これ…もらってください。作ったんす」


貴方『僕に？いいの？』


影山はコクコクと頷く


貴方『ありがと！』


影山は僕に早く食べて欲しいそうな様子でそわそわしている


貴方『いただきます』



パクッと口に入れる
うん！おいしい！
食べてると影山はじっと見つめてくる



影山「(ハムスター…)」


貴方『おいしい！ありがとう！』


影山「うっす」


影山は嬉しそうだ


僕は影山の後ろ姿とおにぎりをスマホを撮りSNSにアップした

.






.

そのころ…



「ねぇ岩ちゃん！！AくんのSNSみた？！」


「見てねーよ」


「おにぎりと一緒に写ってる子、トビオちゃんじゃない？！」


「知らね」


「国見ちゃん！これ見て」


「なんですか」


「これトビオちゃんじゃない？！」


「さぁ」


「２人とも！確かめに行きたいから放課後、烏野行こうよ！」


「は？」


「嫌です」


「国見ちゃんに塩キャラメル買ってあげるから！」


「わかりました」


「岩ちゃんもついて来てお願いー！！」


「わかったよ…」


「じゃあ放課後すぐ行くよ！」



___________及川偵察隊、始動開始！

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