岩泉くんは切ない恋をしています。【HQ】 (ページ25)

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好きだ24 ページ25

今日はついに学祭当日。

朝から及川に呼び出され何故か洋服を着せ替えされられてる俺。

もうさっきから10着以上着替えてる。

『お"ぃクソ川。いい加減にしろ、これは何だ。』

及「何言ってんの！折角唄ｻﾝの大学行くんだからキメて行って周りの男共を牽制しなきゃ！」

『ｹｯくだらねぇ。』

松「いや、そーでもねぇよ。」

花「おー、やってんなぁー。」

『‼』

突然やってきた松川と花巻に驚く。

『そーでもねぇってどういう事だ。』

花「唄ｻﾝだって美人なんだからそれなりに男よってくんだろ。お前は普段近くに居られないんだからこういう時に目立たないとダメだ。」

『そんなもんか。』

松「そんなもんだ。」

2人に言われると何故だが説得力がありやらなければならない気がしてくる。

『、、分かった。さっさと決めろ。』

及「ま、俺ほどの牽制は出来ないだろうけどね☆」

ドカッ!!!

及「いった！そのブーツ硬いんだから投げないでよ!!」

あーじゃない、こーじゃないと話しながら決めたのは普段全く着ないようなジャケットにダメージジーンズ、革のブーツ。
花巻が持ってきたストールとかいうやつは勘弁してもらった。

慣れない服装はソワソワする。

とりあえず大学に向かって歩き始める俺たち。

及「さて！手話の告白のおさらいしとこ！」

『あ"?!別に今日は言わねーよ。』

松「え？言わないの？」

及「いつまで焦らすの、岩ちゃん！ゴリラのくせに！こんないい機会に言わないなんてさっすがゴリラ！」

花「お前はゴリラって言いたいだけだろ。」

『今日のどのタイミングで言えって言うんだよ！』

及「そんなもんムードだよ！空気読むんだよ！」

『空気なんか読めるか！』

及、松、花「うーわ、ゴリラ。」

『くっっっそ!!!!』

俺は3人置いてドカドカと大股で歩き出した。

*／*／*／*／*／

大学についた俺はとりあえず唄ｻﾝに連絡をとる。

5分も立たないうちに唄ｻﾝが門まで迎えに来てくれる。

俺を見つけて嬉しそうに笑うも、周りを見て首を傾げる。

"あれ？みんなは？"

また、俺のことじゃない。

もやもやした気持ちをどうにかかき消す。

"いや、後ろの方に居るはずだ。"

俺達が振り返ると

？「ｷｬｰ！」

及「はいはい、押さないで～」

？「高校生？かっこいい～！」

？「うちの大学に入るの～？」

及「ごめんね、通して～」

及川ハーレムが出来てた。