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好きだ2 ページ3

次の日の昼休み。


『あ"〜、クソめんどくせー!』


俺は屋上で及川、花巻、松川と昼飯を食いながら頭を掻きむしる。


花「どーした、どーした、ご機嫌斜めじゃん?」

『昨日、生徒手帳落としたっぽいんだよ。』

松「うわ、ダルいやつじゃん。心当たりとかないの?」

『いや、全く。』


俺達の会話を無言でパンを食いながら聞いていた及川が突然、


及「あ!もしかして、駅じゃない??」

『あ"?』

及「ほら!昨日女の人にぶつかったじゃん!そんときに落としたんじゃないのー?」


そうだ、昨日何故か全く頭から離れなかった女。
一晩寝たら忘れたが及川に言われたせいでまた思い出してしまった。


『チッ ってことは駅員に聞きゃ、運良ければあるか。』

松「だな。ご苦労様。」

『クッソー、せっかくのオフなのに。』

花「ところで、昨日ぶつかった女は可愛かった??」


花巻のニヤついた顔。まぁ、男子高校生の会話なんて大抵こんなもん。

俺は昨日、顔を上げた瞬間の目があった女の顔をパッと思い浮かべた。


『あぁ。可愛かった。』

花、松、及「「「?!?!?!?!」」」


俺の回答に何故かあからさまに驚く3人。


『なんだよ?』

及「い、岩ちゃんが、女の人を可愛いって言うなんて!!」

花「おいおい、岩泉にもとうとう春が来たかー?!」

松「及川は見たんだろ?実際どーなん?可愛い?」


何だこの反応。松川に至っては信じてないだろ。


及「んー、下向いてたから俺はあんまりちゃんと見れなかったけど、可愛い雰囲気はあった。ちょっと変わってたけどね。」

『何だよ!俺だって可愛いくらい思うべや!!』

花「嘘だねー!学校の女はおろか、女優だって可愛いとか綺麗とか言ったことないじゃん!」


花巻に言われてふと気が付く。
確かに、今まで同級生の女達をそこまで可愛いとか思ったことないし、むしろ煩いくらいに思ってた。(及川のファンのせい)だからといってTVを見ても雑誌を見ても流行りの女優などに目がいったことはない。

つまり、俺は昨日、初めて異性に可愛いという感情を抱いた。

それを理解した途端、顔が熱をもったのがわかった。


松「おーおー。やっと自覚したのか、真っ赤になっちゃって。」

『うるせぇ!』

花「あの岩泉が初恋ねぇ。しかも一目惚れ。」

『うるせぇよ!!』


みんなでニヤニヤしながら見やがって!!


及「女の子のことならこの及川さんに任せて☆」

『てめぇが1番、うぜぇわ!!!』


ボカッ


及「痛いよ、岩ちゃん!!」

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設定タグ:HQ , 岩泉一 , ハイキュー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:晴雛 | 作成日時:2017年12月3日 4時

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