好きだ1 ページ2
俺は岩泉一。
17歳。つっても6月が誕生日だからあと1ヶ月もしないうちに18になる。高3だ。
趣味はバレーで、好きなこともバレー。
あ、ラーメンも好きだわ。
嫌いなものは俺の幼馴染の及川。
あ?そんなことどーでもいいって?
、、、だな。
今は日曜の休日練習が終わって及川と部活の備品を買うため駅まで出てきている。
?「ねーねー、アレって青城の及川君じゃない??」
?「ホントだ!カッコいい!!声かけちゃう??」
近くにいたどっかの高校の女子が及川を見てキャーキャー騒ぎ立てる。
チッ、だからこいつと来たくなかったんだよ。
及「ね!岩ちゃん、今の聞いた??俺ってば他校でも超有名☆」
ヤッホーと愉快に女子生徒に手を振る及川の後頭部をいつもの如く全力で叩く。
及「い"った!!岩ちゃん、暴力はんたーい!」
『あ"?!誰の買い出しに付き合ってやってると思ってんだ!!』
ムカついたのでもう一発。
及「すいません!!もー、岩ちゃんもう少し大人しくならないと彼女できないよ??全く、ゴリラなんだから!」
『誰がゴリラだ!!別に今彼女欲しいとか思ってねーよ!!』
及「ほらー、すぐそうやって怒鳴るじゃん!すぐ叩くし!モテない奴ほどそーいうんだよ!」
『いい度胸じゃねぇか。』
再び及川にもう一発食らわせようと振り返ると
及「あ!岩ちゃん、前見て!危ない!」
ドンッ ベタッ
俺の背中に何か衝突して倒れる音がした。
『あ"!すんません。』
どうやら振り返った際に前にいた女と激突し、その衝撃で倒れたらしい。
『大丈夫ッスか??』
座りこんでいる女の手を引き立たせる。
その時、茶髪のサラサラな髪からシャンプーのいい香りがした、、気がした。
及「もー!ほんとにゴリラ何だから!!お姉さん、大丈夫??怪我してない??」
及川が慣れたように女に話しかけるが、女は下を向いたまま。
??
及「おーーい?もしかして何処か痛い?」
及川が顔の前で手を振ると、ハッとした様に顔を上げた。
女と初めて目が合う。
真っ白な肌に浮かぶ零れ落ちそうなほど大きく透き通った瞳。
それに影を落とすような長く黒いまつ毛。
女をキレイだと思ったのは初めてだった。
ボーーッと女に見惚れていると、突然女は及川にブンブンと頭を横に振り、俺達に一度ペコリとお辞儀をして去って行った。
及「何だろう?キレイだけど変わった人だね?」
それから暫く俺の頭は彼女でいっぱいだった。
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作者名:晴雛 | 作成日時:2017年12月3日 4時