* ページ16
自分で出した提案に自分で驚いてしまう。
え、あの折原さんが?私と一緒に?住む?
完全に混乱している私に彼はくすくすと笑いながら話を続けようと口を開く。
「やっぱり頭強く打ちましたか!!?」
「自分で言うたんやないですか。変な人ですねぇ」
「へ、変なのは折原さんも同じです…!!こんな突拍子もないことに…どうして…」
「……なんででしょうかね」
「そんな適当でいいんですか!!?」
勝手なイメージだが、折原さんはもっと計画性を持っていて一つ一つ物事を丁寧に進める人だと思っていた。
だからここまであっさりとOKされるとは思ってもみなかったのだが…。
「ふふ、自分でもちょっとよくわかってないんですよ。
ただ、Aさんが考えてくれはったことも、どんな気持ちで言ってくれはったかもよくわかりました。
そのお気持ち、とても嬉しいです。
もし本当に、Aさんが良いのであれば…の話ですが…」
「もっ、もちろんです!!!よ、よろしくお願いしたい所存です」
どうしたらいいのかわからなくなって、思わずこんなことを口走り頭を下げる。
嬉しいやらおかしいやら。胸の中が不思議な気持ちでいっぱいになる感覚が、少しだけ心地いい。
「ふっ……ははは!何それ、やっぱり変な人やね」
「お、折原さんも負けてないですよ…」
少し崩れた敬語に、心臓がどきりと音を立てる。
余程おかしかったのだろう。高笑いをされてしまったが、ここまで笑っている折原さんは初めて見た。
お互いにニッコリした顔を見合うとまた不思議と笑みがこぼれてきてしまう。
そのまましばらく2人で笑い合っていた。
1357人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ことみ(プロフ) - いちたにさん» もちろんっ! 素敵なお話、お待ちしております♪ (2019年7月29日 3時) (レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
いちたに(プロフ) - ことみさん» お気遣いありがとうございます、ゆっくりではありますが書いておりますのでもう少し更新を待っていただけると幸いです (2019年7月29日 3時) (レス) id: 3105139abf (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - いちたにさん» あらまぁ。。。更新が止まっていて、それでいて本人がいるなら更新停止状態にしたほうがよいと思います。なんか上から目線ですみません(>_<) (2019年7月29日 1時) (レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
いちたに(プロフ) - ことみさん» すみません!更新が止まっているだけで終わりではないです(汗) (2019年7月29日 1時) (レス) id: 3105139abf (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - なんで、終わりになってるんでしょう。。。? わざと、です?まぁなんにせよ、更新楽しみにしてますね♪ (2019年7月28日 3時) (レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いちたに | 作者ホームページ:
作成日時:2019年2月9日 20時