ん。２【音駒】

ん、ん、ん ページ9

「監督、いつもの４校は音駒、梟谷、生川、森然ですが、さらにもう一校入るってことですか？」
　

「そう、相手は宮城の烏野。今回はこの５校でやる」



烏野が、今回の夏合宿に入ってくる。



「面白くなってきたじゃねえか……！」


「あぁ、だな！」



皆、大賛成のようだ。

もちろん、私もだ。

飛にも会えるし、何よりいろいろ学べる。

この機にもっといろいろとやっておかないと、だな。

そういえば、色々と買っていなかったな……歯ブラシとか、ドリンクの粉とか。

皆誘ってみようかな。









　
　








『ん』


「どした、A」



クロにとりあえず確認を取ってみることにした。



『ん、ん』


「え？ アー悪い全然何言ってるか分かんねえ……」



もうちょっと分かるような努力をすればいいのに、クロは。

私は、ドリンクを指差して、空中で四角を作り、腕でバツを作る。



『ん、ん、ん』


「ドリンクの、箱……粉か。が、ない、から……買いに行きたい！！」


『ん！』



パチパチと拍手をすると、クロは「よっしゃー！」ととても喜んだ。



「えっと、じゃあ皆で買いに行くか！ 俺もそろそろ文房具買いに行きたいと思っていたし」


「え！ 買い物ですか！ 俺も行きたいです！！」



そう言って手を挙げたのはリエだった。



「そうだな、一年にも必要なもの伝えたいし、皆で行くか！」


「もちろん、研磨もだからな」


「えー……」



結局、部員皆で行くことになった。

楽しみだなあ。

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