ん。２【音駒】

ん！ ページ47

今日も残って皆は練習するみたいだ。

熱中すると水分を取るのを忘れるから、私は常にドリンクを飲むように指示する。

他は、ボールが危ないところに出ないように拾ったりするだけだ。



「へい眼鏡君！今日もスパイク練習付き合わない？」


「すみません、遠慮しときます……」



光が話しかけても、ぺこりと断る月。

昨日はクロが話しかけてもダメだったから今日は光って感じなんだね。



「Aちゃんが言ったほうがいいんじゃないの〜？」


「いや、あいつは……言わないと思う」


『ん』


「え、従姉弟と似ている感じがしてって？」



練習するしないは強制するわけじゃないし……マネージャーが言うべきではないと思った。

英も、あんな感じだしな。あの子はうまくさぼるって感じだったけど影や勇にすぐばれていた感じ。

あー、会いたくなってきた。

しばらく練習をしていると、月が入ってきた。



「おや？」


「おやおや？」


「おやおやおや？」



赤が見つけたのをいいことに、調子に乗る光とクロ。



「……聞きたいことがあるんですが、いいですか」


『ん！』


「いーよー」


「すみませんありがとうございます」



律義というか、まじめだな。月君。ちょっと意外だ。

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