ファイナルゲーム結 ページ44
※人によっては不快と感じる表現があります。
ご注意ください。
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本当に、当たりがあるなら、
わたしは、中也を助けたい!!!
あの頃、助けてくれた恩返しをする！
迷う必要は無かった
わたしは右の割り箸を抜いた
太宰が云うなら当たりはある
それに、このゲームの中で出来た暗黙のルール
『赤ければ当たり』
わたしは気付いて仕舞った
太宰はなんの為にこのゲームをやったか
其れは、『わたしを試す為』だ
そこの為のナイフだ
だから、外れたら太宰の持ってきたナイフで手を切って出血させる
太宰は其れをさせたかったのだ
それでわたしの覚悟を見たかったのだ
乗ってやる
だからわたしは指を切って血を付けやすい右を引いた
太宰には見えない様に当たりかどうかを確認する
「……っ！当たり……!!」
「チッ」
太宰は舌打ちをすると、何処かと連絡を取り始めた
「君の云う通り彼女には覚悟があったよ。今なら間に合う？」
『───』
「否、お陰で愉しめた」
そう云って太宰は通話を切った
そして、わたしに向き直ると「さぁ、願いを叶えよう」とキザったらしく決めたのだ
「『中也君を助けに行かせて下さい』」
そう云うと太宰は意外そうな顔をして笑った
「矢張り君は──
行こう、今からなら間に合う」
◆太宰side◆『思考』前
「起きて呉れ給えー、Aちゃーん」
起きてくれないと私がシャンに怒られるのだよ、と云ってみても本人様は静かに寝息を立てるだけ
可愛いかも。と思う気持ちを振り払う
もう直ぐで一ヶ月が経ってしまう
大丈夫なのだろうか。私自身大丈夫だとは知っているが、不安になるのだ
中也の任務を救う作戦はシャン主導で動いているから、もしAが起きなければ唯で中也を救う事になる
其れは厭だから、直ぐ結果が出る様に根回しだけ完了させて置いた
「後は君が私に勝つだけだ」
その時、パチリとAの瞳が開いた
状況確認をしている模様
そして私と目が合う
「おはよう。Aちゃん」
やっとお目覚めの様だ
ーーーー
最後の最後。
Aは当たりを引いた
「チッ…」
Aには手を切ってでも中也を扶けたい様だ
しかし想像以上に時間が迫っている
内心焦りながら願いを聞く
彼女の願いを聞くのは二度目なのに
如何して私じゃないのだろうか
私じゃないと判っているのに
如何して願いを叶えるのだろうか
そう思い苦笑する
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爽斗 - せれな さん» 本当ですか!!ありがとうございます!!頑張ります!! (2021年8月27日 22時) (
レス) id: 5b5562e114 (このIDを非表示/違反報告)
せれな - 本当に面白いです これからも応援しています！ (2021年8月25日 20時) (レス) id: 6fed7b85b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爽斗 | 作成日時：2021年7月15日 2時
