狗巻棘の双子の妹【呪術廻戦】

18color ページ20

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『(なんか乙骨くん緊張してるな…)』



まだ慣れない実戦だし、それもそうか。

ならば…！



『みどり』


棘「しゃけしゃけ」



乙骨くんを指差して「行こう！」と誘えば頷いてくれるお兄ちゃん。

ポンポンと2人で彼の肩を叩く。



棘「しゃけ」


『あか！』



…あれ、お兄ちゃん圧怖いよ？

私は親指をグッと立てながら満面な笑みで「がんばろうね！」という気持ちを込めて言ったのに、お兄ちゃんは今にも殺りそうな感じ。

そのお兄ちゃんの姿に乙骨くんもビクッと肩を揺らす。



乙骨「えっ…あっ、ごめんなさい…？？」


五条「憂太、ちょっと」



結局、乙骨くんは五条先生に呼ばれて行ってしまった。

もしかしてお兄ちゃんハイタッチしたかったのかな？

よく見ると、右手だけが寂しく残っている。



『おれんじ！』



「そういう時もあるよ！」と慰めたら「高菜、明太子」と私を抱きしめるから私もそれに応えるようにギュッと抱きつく。



五条「ちょっとそこの双子！距離近いよ！」


棘「おかか！」



お話は終わったのかな…？

こっちを見てプンスカしている五条先生。



五条「大事な話だから2人も聞いておいてね？」



そう諭されて五条先生の声に耳を傾ける。



五条「今回僕は引率できないけど、本来棘だけで足りる仕事だから気楽にいきな。Aもいるし」



五条先生はいないんだ。

まあ、確かにお兄ちゃんがいればだいたいどうにかなるだろう。



五条「君が気をつけるのはただ一つ。里香は出すな。里香の刀に納まる範囲で使うこと」



真剣な雰囲気になり、乙骨くんの生唾を飲む音が聞こえた気がする。



五条「もしまた全部出しちゃったら僕と憂太殺されちゃうから！！」


乙骨「なっ」



満面な笑みで言う先生に「あ、通常運転だったわ」と心の中で思った。



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