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28話  近い将来 ページ29

 ︎︎




5月中旬、インターハイ予選までもう1ヶ月を切る頃になった。


もしかしたら私達3年の最後の試合になるかもしれない大会。






烏養「これが最後の一球!常にそう思って喰らいつけ!」

烏養「そうじゃなきゃ今疎かにした一球が試合で泣く一球になるぞ!」



GW合宿最後の音駒高校との練習試合のために来てくださった烏養コーチ。


音駒高校との試合が悔しかったのか、みんなのプレーを見て認めてくれたのかは分からないが、


今も続けてコーチをしてくださっている。








澤村「お疲れした!!」


皆「「「シターッ!!!」」」








練習が終わり、片付けをした後 珍しく3年生だけが集まった。



菅原「もうインハイかよー!」


澤村「はやいよな。」


東峰「だなぁ。」




もしかしたらこの大会で引退になることを、やはりそれぞれ思っていたみたいだ。



A『全力出し切れたなら、きっと後悔はしないよ。大会まで、私達にできることをやろう。』


菅原「…だべ!」


澤村「だな。」



不安そうな顔は消えないが、今までやってきたことを信じている顔をしている。



東峰「……もし全国行けなかったら、引退するか残るかもう決めてるのか、?」




その質問に私達の間に沈黙が流れる。




A『…私は残るよ、たとえ1回戦負けでも。私にはこの時間が1番すきだから。』

A『しかもまだ、新しいマネージャー入ってないしね。居なくなったら困るだろうし。』


澤村「そうか。とりあえずは成瀬が残るなら安心だな。」


菅原「まぁ、成瀬はバレーが生きがい!って感じだもんな!」





高校生はやっぱり子供ながらに考えることが多すぎる年頃だと思う。


進路はもちろんのこと、友人や家族との関係、子供だけれど大人にならなければいけない心。


みんなきっと高校生らしく自分の人生について悩んでいるのだろう。


私は怪我をした中学3年の時から、進路は決めている。









清水「私は、みんなが諦めていない限り、多分残ると思う。」




意外にも次に口を発したのは、潔子だった。



A『潔子も残ってくれるんだったら心強いなぁ。』

A『まぁ、まだ負けてもいないからさ、じっくり個人で考えた方がいいよ。』

A『でも引退しても、残っても、1,2年生はきっと応援してくれると思うよ。』






それくらい、あなたたちは後輩に信頼されてるし、慕われているんだから。

29話  敗者と勝者→←27話  繋ぐということ



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シマエナガ - 氷空さんさん» それな? (4月10日 15時) (レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
シマエナガ - とても面白かったです。すみませんが、オチがまだ変えられるのであれば、スガさんにしてもらいたいです。よろしくお願いします。これからも執筆頑張ってください! (4月7日 17時) (レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
ピンス(プロフ) - すごい作品に出会ってしまった…続き楽しみにしてます! (4月4日 9時) (レス) @page26 id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - 神だった、、、 (4月2日 15時) (レス) @page9 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
氷空さん(プロフ) - この作品は…神ですか? (3月14日 20時) (レス) @page17 id: c796edc5c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:迷子 | 作成日時:2024年2月28日 23時

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