12話 味方 ページ13
︎︎
飛雄に後頭部サーブを打ち込んだ日向。
怒鳴り散らすかと思った飛雄は案外すぐ通常運転に戻り、水分補給へと移った。
田中「おいコラ日向ァ！！」
飛雄の代わりに怒鳴ったのは、珍しく田中。
あんな感じでもやっぱり後輩への優しさや、先輩への礼儀などをわきまえている子だからなぁ。
田中「…オマエ」
田中「他の奴みたいに上手にやんなきゃとか思ってんのか
イッチョ前に。」
日向「……ちゃ…ちゃんとやんないと…交替…させられるから…おれ…最後まで試合…出たいから…。」
田中「オイ…ナメるなよ！！！」
田中「お前が下手くそなことなんか分かりきってることだろうが！」
田中「わかってて入れてんだろ！大地さんは！」
田中「交替させられた時のことはなぁ…」
田中「交替させられた時に考えろ！！！！！」
バレーボールが大好きな日向。
チームの大切さや信頼、団結感、時に鬱陶しいこともあるが、やはり居心地のいいことを知らない日向。
自分のいる９×９メートルのエリアにいる人達はみな、
��仲間 "であると今、気づかされたようだ。
A『はい、日向。』
日向「あ、ありがとうございます！！」
日向にドリンクとタオルを渡し、椅子に座らせる。
A『緊張解けたようで良かった。』
日向「あ、はい、ご迷惑おかけしました、。」
A『バレーボールはさ、いつかは絶対に終わりが来る。なら、限られた一分一秒を無駄にしたくないじゃない？』
日向「はい！」
A『私さ、怪我で中学3年の1年間ほとんど出来なかった。辛かったし、悔しかった。』
A『バレーが出来ていた時のあの一秒が、どれほどかけがえのない時間だったかを思い知った。』
日向「…。」
A『だから、緊張なんて日向にはもったいない時間だと思う。』
A『日向にはずっとバレーに向き合っていてほしいなぁ。』
ふと隣にいる日向を見たら、何かを覚悟したような、どこか遠い未来をみているような、そんな顔をしていた。
日向「おれ、今のワンセット、何も出来なかったです。」
日向「部活内で1番下手くそな俺にとって貴重なワンセットを無駄にしました。」
日向「でも、おれは絶対にバレーはやめない！だから見ててください！」
A『、？？？』
日向「え、えっと、なんと言えばいいのか、、」
A『あははははは！！！！！！』
A『うん！ちゃんと見てるからね。』
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シマエナガ - 氷空さんさん» それな？ (4月10日 15時) (
レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
シマエナガ - とても面白かったです。すみませんが、オチがまだ変えられるのであれば、スガさんにしてもらいたいです。よろしくお願いします。これからも執筆頑張ってください！ (4月7日 17時) (レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
ピンス(プロフ) - すごい作品に出会ってしまった…続き楽しみにしてます！ (4月4日 9時) (レス) @page26 id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - 神だった、、、 (4月2日 15時) (レス) @page9 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
氷空さん(プロフ) - この作品は…神ですか？ (3月14日 20時) (レス) @page17 id: c796edc5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：迷子 | 作成日時：2024年2月28日 23時
