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第22話 異常人 ページ24

時は過ぎ、4月____





中学生を卒業した私は、高校生になった。
高等部になると、中等部の時よりも人数が増える
めんどくさい人付き合いというものが、
また始まる。





「えっと…私のクラスは、1年C組か…」



わいわいと騒がしい下駄箱を抜けて
C組の教室を目指す。



高等部の後者は、比較的中等部よりは新しく
いつも見慣れていた中等部の校舎が
少しだけ懐かしく感じる。





「あった、C組。」



まだ人の集まっていない教室は
あの図書室のように静かだった。


私は席に着くと、
カバンの中から本を取り出し、読み始めた。








読んでいくうちに、少し周りが騒がしくなる
多分、ほとんど人が集まってきたのだろう。





「すいません、
ちょっと通してもらっても宜しいですか?」



上から声が降ってきて、
顔を上げると、文化祭でった、あの人がいた。



どうやら彼は、道が狭くて通れなかった様で
「私にどいて欲しい。」と頼んできたのだ。





「ありがとうございます。」


彼は礼を言うと後ろの方の席へと座った。






暫くすると先生が入ってきて
入学式のため、体育館に移動。
それが終わったら、HRをして、即解散だ。



「ん、ふあ…」



周りにバレないように欠伸をする
この場所は二酸化炭素が多いから
やたらと欠伸が出る。




「_______なに?」



「え?あ、私?」




式が始まってからというもの
隣からうるさいほどに視線を感じたため
チラリと横目で見る。





「やだ!そんな目で見ないで!
私恥ずかしい…っ!」






え、何この人…






私は眉間に皺が寄り、口元が引きつる。






「もーそんなに可愛い顔で
見ちゃって!キャーカメラ欲しい!!」




勝手に暴走しだす
隣の変な女子生徒は、どうやら変態の方。



高校生活1日目にして、
私はどうやら、とんでもない人に出会いました。








『出会い』
それがこの先、
私にどうか変わっていくのか、
まだ知る由もない。

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作者ホームページ:なし  作成日時:2015年10月25日 21時

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