検索窓
今日:24 hit、昨日:19 hit、合計:47,000 hit

第1話 空樽は音が高い ページ3

ざわざわと
騒がしい教室の1番奥の席に座る少女





椅子に座り
パラパラと本を捲る




本を読んでいると、
時々、席の近くの女子の会話が聞こえてくる



「また本で読んでる」

「顔怖い」

「あれ、いたっけ?」




わざと聞える様に言ってくる
これは、小心者特有の行動だ


中学生にもなって、
バカバカしい





毎日毎日、
同じ様な事をして
本当に、飽きない人たち






私はため息をつき、
読んでいた本にしおりを挟んで
席を立ち上がった






「退いて。」




私と目が合うと
そそくさとその場からいなくなり、
また、ひそひそ話を再開させる





「ホームルーム始めるぞ、
席につけ、お前ら。」








担任が教室に入ってきて
私は席へと戻った






「はあ……」



今朝のホームルームの話は、
全く覚えていなかった。








こんな学校、
早く卒業したい







そんな願いは、一向に届かない

第2話 司書室→←〜プロローグ〜



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
61人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者ホームページ:なし  作成日時:2015年10月25日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。