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第1話 空樽は音が高い ページ3
ざわざわと
騒がしい教室の1番奥の席に座る少女
椅子に座り
パラパラと本を捲る
本を読んでいると、
時々、席の近くの女子の会話が聞こえてくる
「また本で読んでる」
「顔怖い」
「あれ、いたっけ?」
わざと聞える様に言ってくる
これは、小心者特有の行動だ
中学生にもなって、
バカバカしい
毎日毎日、
同じ様な事をして
本当に、飽きない人たち
私はため息をつき、
読んでいた本にしおりを挟んで
席を立ち上がった
「退いて。」
私と目が合うと
そそくさとその場からいなくなり、
また、ひそひそ話を再開させる
「ホームルーム始めるぞ、
席につけ、お前ら。」
担任が教室に入ってきて
私は席へと戻った
「はあ……」
今朝のホームルームの話は、
全く覚えていなかった。
こんな学校、
早く卒業したい
そんな願いは、一向に届かない
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作者ホームページ:なし 作成日時:2015年10月25日 21時